腰部脊柱管狭窄症による間欠性跛行が改善する腰部の動きはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
腰部脊柱管狭窄症は、加齢などにより脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることで間欠性跛行(歩くと下肢に痛みやしびれが生じ、休憩や特定の姿勢で改善する症状)が出現する疾患です。腰を前屈させると、脊柱管内のスペースが一時的に広がり、神経への圧迫が軽減されるため、症状が緩和されます。逆に後屈は脊柱管をさらに狭めるため、症状を悪化させます。
選択肢ごとの解説
- 1. 後屈(腰を後ろに反らす動き)は、脊柱管をさらに狭める方向に作用するため、神経への圧迫が増強され、間欠性跛行の症状を悪化させます。正しくは:症状を緩和するには前屈が適切です。選びやすい理由:一般的な腰痛の中には、特定の姿勢で楽になるものもありますが、脊柱管狭窄症の病態を理解していれば、後屈で症状が悪化することが分かります。混同注意:椎間板ヘルニアなど、他の腰痛疾患での症状との混同。
- 2. 正解。前屈(腰を前に曲げる動き)は、脊柱管のスペースを広げる効果があり、神経への圧迫が軽減されるため、間欠性跛行の症状が緩和されます。
- 3. 腰部の回旋動作は、脊柱管の容積を大きく変化させる主要な動きではなく、間欠性跛行の症状改善に直接的に寄与することは稀です。場合によっては特定の神経根への負担を増す可能性もあります。正しくは:症状を緩和するには前屈が適切です。選びやすい理由:体を動かすことで何らかの変化があると感じやすいですが、脊柱管の基本的な解剖学的変化を改善する動きではありません。混同注意:特定の神経根の症状に対する一時的な体位効果や、一般的なストレッチとの混同。
- 4. 腰部の側屈動作も、脊柱管のスペースを広げる主要な動きではなく、間欠性跛行の症状緩和に効果的とは言えません。神経根の圧迫を増強させる可能性もあります。正しくは:症状を緩和するには前屈が適切です。選びやすい理由:体を動かすことで何らかの変化があると感じやすいですが、脊柱管の基本的な解剖学的変化を改善する動きではありません。混同注意:特定の神経根の症状に対する一時的な体位効果や、一般的なストレッチとの混同。
- 5. 腰部の側屈動作も、脊柱管のスペースを広げる主要な動きではなく、間欠性跛行の症状緩和に効果的とは言えません。神経根の圧迫を増強させる可能性もあります。正しくは:症状を緩和するには前屈が適切です。選びやすい理由:体を動かすことで何らかの変化があると感じやすいですが、脊柱管の基本的な解剖学的変化を改善する動きではありません。混同注意:特定の神経根の症状に対する一時的な体位効果や、一般的なストレッチとの混同。
国試ポイント
腰部脊柱管狭窄症の病態生理と、それに基づく症状緩和のための体位に関する基本的な知識を問う問題です。神経圧迫と脊柱管の容積変化の関係を理解し、疾患特有の症状とそれに対する適切な対応が重要となります。
混同注意
腰椎椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症の症状や、それぞれで症状が緩和される体位を混同しやすい点に注意が必要です。また、血管性跛行と神経性跛行の鑑別も関連知識として重要です。
次に同じ論点が出たら
この論点が出題された場合、脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの鑑別、間欠性跛行の患者への具体的な生活指導(休憩の取り方、杖や歩行補助具の使用、適切な姿勢の維持など)、保存療法における薬物療法や理学療法の目的と内容について問われる可能性があります。
関連知識
腰部脊柱管狭窄症の定義、原因、主な症状(間欠性跛行、神経性跛行)、診断方法、治療(保存療法、手術療法)について理解しておく必要があります。特に、高齢者に多い疾患であり、ADLに影響を及ぼすため、看護師として適切な生活指導やケアを提供する上で基礎となる知識です。