成人の急性腎盂腎炎で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
急性腎盂腎炎は、大腸菌に代表されるグラム陰性桿菌が主な原因菌です。これらの菌は、尿道から上行性に腎臓へと感染を広げます。
選択肢ごとの解説
- 1. 急性腎盂腎炎は、尿道が短く尿道口と肛門が近い解剖学的特徴から、女性に多く発症します。正しくは:発症は女性に多く見られる。選びやすい理由:泌尿器系の疾患であるため、男女差がない、あるいは特定の性別に偏らないと誤解する可能性がある。混同注意:他の泌尿器疾患との疫学を混同する。
- 2. 急性腎盂腎炎は通常、片側の腎臓に炎症が起こることが多いです。両側性に発生することは稀です。正しくは:片側の腎臓に病変が及ぶことが多い。選びやすい理由:炎症が広がりやすいイメージから、両側に影響が出ると誤解する可能性がある。混同注意:全身性の感染症や、両側に影響を及ぼしやすい他の腎疾患と混同する。
- 3. 細菌培養検査では、尿道口付近の常在菌による混入を避けるため、中間尿(ミッドストリーム尿)を採取するのが原則です。初尿には尿道内の常在菌が多く含まれる可能性があります。正しくは:中間尿を用いて細菌培養を行う。選びやすい理由:単に「尿を採取する」という行為の表面的な理解に留まり、適切な採取方法を知らない場合。混同注意:尿検査一般の知識と、尿培養検査における特殊な注意点とを混同する。
- 4. 正解。急性腎盂腎炎の主な原因菌は、尿路感染症の大部分を占める大腸菌(Escherichia coli)などのグラム陰性桿菌です。正しくは:原因となる細菌はグラム陰性桿菌が多数を占める。選びやすい理由:他の感染症の原因菌に関する知識と混同する可能性がある。混同注意:グラム陽性菌や他の種類の細菌が原因となるケースと比較し、主要な原因菌を見誤る。
国試ポイント
急性腎盂腎炎の基本的な病態、疫学、原因菌、および適切な検査検体の採取方法に関する知識が問われています。特に、尿路感染症の主要な原因菌と検体採取の注意点は頻出事項です。
混同注意
尿路感染症全般における男女差、発症部位(片側・両側)、検査方法、および主要な原因菌について、正確な理解が求められます。特に尿培養の検体採取は、他の尿検査との違いを認識することが重要です。
次に同じ論点が出たら
急性腎盂腎炎患者の看護計画立案、抗菌薬投与中の観察項目、発熱時の対応。
関連知識
尿路感染症(膀胱炎、尿道炎)、尿検査(一般尿検査、尿培養)、抗菌薬選択、解剖生理学(尿路系)。