心電図波形(別冊No. 1)を別に示す。心室頻拍はどれか。

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出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
心室頻拍の心電図特徴は、QRS幅が広く(通常0.12秒以上)、心拍数が100拍/分以上の頻脈が持続することです。P波はQRS波とは無関係に現れるか、見えないことが多いです。④の波形はこれらの特徴を明瞭に示しています。
選択肢ごとの解説
- 1. この波形は、通常、洞調律による正常な心電図、あるいは心房細動など別の不整脈を示唆します。心室頻拍特有の広QRS波を伴う速いリズムではありません。正しくは:心室頻拍は、広くて幅の広いQRS波が連続し、頻拍状態を示す特徴的な波形です。選びやすい理由:一見すると規則的なリズムに見えるかもしれませんが、心室頻拍の診断基準を満たしません。混同注意:正常洞調律や上室性頻拍と混同されることがあります。
- 2. この波形は、心室頻拍ではなく、おそらく心房粗動や心房細動などの上室性不整脈、または徐脈性の不整脈を示している可能性が高いです。広QRS頻拍ではありません。正しくは:心室頻拍は、QRS幅が広く、心拍数が100拍/分以上の頻脈が持続する状態です。選びやすい理由:何らかの不整脈であることは分かりますが、心室性頻拍の診断基準、特にQRS幅の広さに注目する必要があります。混同注意:心房粗動や上室性頻拍のブロックと混同されることがあります。
- 3. この波形は、心室頻拍の特徴である広QRS頻拍ではありません。ST上昇やT波の変化が見られる場合、虚血性心疾患など別の病態を示唆しているかもしれません。正しくは:心室頻拍の波形は、QRS幅が0.12秒以上で、心室由来の異常な興奮が連続していることを示します。選びやすい理由:ST変化などがあると重篤な状態に見えますが、それが直ちに心室頻拍とは限りません。混同注意:心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患による波形と混同されることがあります。
- 4. 正解。この波形は、幅の広いQRS波(広QRS)が連続し、心拍数が速い状態を示しており、心室頻拍の典型的な特徴と一致します。QRS幅が0.12秒以上で、100拍/分以上の頻脈が持続していることから心室頻拍と診断されます。
国試ポイント
この問題は、緊急性を要する不整脈である心室頻拍の心電図波形を正確に識別できるかを問うものです。心室頻拍の典型的な心電図所見、特に広QRS頻拍であることの理解が重要です。
混同注意
上室性頻拍(narrow QRS tachycardia)と心室頻拍(wide QRS tachycardia)の鑑別が非常に重要です。上室性頻拍に脚ブロックが合併した場合(変行伝導)も広QRSを呈するため、鑑別が難しいことがあります。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出た場合、心室頻拍だけでなく、心房細動、心房粗動、上室性頻拍(PSVT)、心室細動など、他の主要な不整脈の典型的な心電図波形とその特徴(QRS幅、P波の有無とQRSとの関係、R-R間隔の規則性など)を問う可能性があります。
関連知識
心室頻拍は心停止に移行するリスクが高い不整脈であり、迅速な診断と治療が必要です。持続性心室頻拍の場合、循環動態が不安定であれば同期下除細動が第一選択となります。非持続性心室頻拍でも、基礎疾患の評価と治療が重要です。心室頻拍の診断基準(QRS幅、R-R間隔の規則性、房室解離の有無、QRS形態など)を理解することが不可欠です。