巨赤芽球性貧血の原因はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
巨赤芽球性貧血は、DNA合成に必要なビタミンB₁₂または葉酸の欠乏によって赤芽球の成熟が障害されて起こります(公式正答2)。
選択肢ごとの解説
- 1. ビタミンAの欠乏は夜盲症や皮膚・粘膜の乾燥などを引き起こしますが、巨赤芽球性貧血の原因にはなりません。正しくは:巨赤芽球性貧血はビタミンB群、特に葉酸やビタミンB12の欠乏によって引き起こされます。選びやすい理由:様々なビタミン欠乏症が存在するため、他のビタミンも貧血に関係するように思えるかもしれません。混同注意:貧血には鉄欠乏性貧血など様々な種類があり、それぞれの原因となる栄養素が異なります。
- 2. 正解。巨赤芽球性貧血は、DNA合成に必要なビタミンB群(特にビタミンB12または葉酸)の欠乏によって、赤芽球の成熟が障害されることで発症します。
- 3. ビタミンCの欠乏は壊血病を引き起こし、鉄の吸収を促進する働きがあるため、間接的に貧血(鉄欠乏性貧血)を悪化させる可能性はありますが、直接的な巨赤芽球性貧血の原因ではありません。正しくは:巨赤芽球性貧血の原因はビタミンB12または葉酸の不足です。選びやすい理由:ビタミンCも貧血(鉄欠乏性貧血)に関連するため、混同しやすいかもしれません。混同注意:ビタミンCは鉄の吸収を助ける役割があり、欠乏すると鉄欠乏性貧血が悪化することがあります。
- 4. ビタミンEの欠乏は溶血性貧血を引き起こすことがありますが、巨赤芽球性貧血の原因とは異なります。正しくは:巨赤芽球性貧血はビタミンB12または葉酸の欠乏が原因です。選びやすい理由:ビタミンE欠乏も貧血の一種を引き起こすため、巨赤芽球性貧血の原因としても選択肢に思えるかもしれません。混同注意:貧血には溶血性貧血や巨赤芽球性貧血など複数の病態があり、それぞれ異なる原因があります。
- 5. ビタミンKの欠乏は血液凝固因子の合成障害を引き起こし、出血傾向を招きますが、巨赤芽球性貧血の原因ではありません。正しくは:巨赤芽球性貧血はビタミンB12または葉酸の欠乏によって起こります。選びやすい理由:ビタミンKも血液の健康に関わるため、貧血と結びつけて考えてしまう可能性があります。混同注意:ビタミンKは血液凝固に重要な役割を担っており、貧血とは異なる機序で症状が現れます。
国試ポイント
巨赤芽球性貧血の主な原因であるビタミンB群(特にビタミンB12と葉酸)の知識が問われています。それぞれのビタミンの役割と欠乏症を正確に理解しておくことが重要です。
混同注意
様々な種類のビタミン欠乏症とそれらが引き起こす貧血(鉄欠乏性貧血、溶血性貧血など)を混同しやすい。各ビタミンが関与する生理機能と、特定の貧血病型との関係を明確に区別する必要があります。
次に同じ論点が出たら
この問題に続いて、巨赤芽球性貧血の診断基準(MCVの上昇など)や主な症状(神経症状、舌炎など)、あるいは悪性貧血の病態生理について問われる可能性があります。
関連知識
ビタミンB12の吸収には胃から分泌される内因子が必要です。内因子が欠乏するとビタミンB12の吸収障害が起こり、悪性貧血を発症します。葉酸は緑黄色野菜などに多く含まれ、アルコールの過剰摂取などでも欠乏することがあります。それぞれのビタミンが関与する代謝経路(例:DNA合成)も理解しておくと良いでしょう。