統合失調症の陰性症状はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第59回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・2番
解説
統合失調症の症状は、主に陽性症状、陰性症状、認知機能障害に分類されます。陽性症状は、通常存在しないものが出現する症状(幻覚、妄想、思考の障害など)を指します。一方、陰性症状は、健常者には通常存在する機能が失われたり低下したりする症状を指します。選択肢1の「意欲の低下」と選択肢2の「感情表現の平坦化」は、いずれも機能の減退や消失を示すため、陰性症状に該当します。これらは、患者さんの社会生活への適応を著しく阻害する要因となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。統合失調症の陰性症状の一つであり、自発的な行動や活動への関心が著しく減退する状態を指します。これは、日常生活を送る上での困難に直結します。
- 2. 正解。統合失調症の陰性症状の一つで、感情の抑揚が乏しくなり、表情、声のトーン、身振り手振りといった感情表現が減少する状態を指します。他者との感情的な交流が困難になります。
- 3. 幻覚は、実際には存在しないものを知覚する体験(例:幻聴、幻視)であり、統合失調症の陽性症状に分類されます。正しくは:陽性症状である。選びやすい理由:統合失調症の代表的な症状であるため、症状の分類を意識せずに選択してしまう可能性があります。混同注意:陰性症状と陽性症状の区別が曖昧な場合、統合失調症の症状全般を問われていると誤解し、幻覚を選んでしまうことがあります。
- 4. 妄想は、客観的な根拠に反して訂正困難な誤った確信を持つ思考の障害であり、統合失調症の陽性症状に分類されます。正しくは:陽性症状である。選びやすい理由:統合失調症の代表的な症状であるため、症状の分類を意識せずに選択してしまう可能性があります。混同注意:陰性症状と陽性症状の区別が曖昧な場合、統合失調症の症状全般を問われていると誤解し、妄想を選んでしまうことがあります。
- 5. 連合弛緩は、思考のまとまりがなくなり、話が論理的につながりを失う思考障害の一つです。これは通常、陽性症状(思考障害)の一部として分類され、陰性症状ではありません。正しくは:陽性症状(思考障害)である。選びやすい理由:統合失調症の多様な症状の一つとして認識されているため、陰性症状であると誤解する可能性があります。混同注意:陰性症状、陽性症状、認知機能障害などの症状分類の理解が不十分な場合に混同しやすい症状です。
国試ポイント
理学療法士国家試験において、統合失調症の症状分類(特に陽性症状と陰性症状の区別)は頻繁に出題される基本的な知識です。患者の病態を正確に理解し、適切なリハビリテーション計画を立案するために不可欠な知識として問われます。特に、陰性症状はリハビリテーション介入の対象となりやすいため、その具体的な内容を把握しておくことが重要です。
混同注意
統合失調症の症状は多岐にわたるため、陽性症状(幻覚、妄想、思考の障害など)と陰性症状(意欲低下、感情の平板化、無関心など)の区別が曖昧になりがちです。また、これらと認知機能障害(記憶力、注意力の低下など)も混同しやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、まず問題が陽性症状、陰性症状、あるいはその他の症状のどれを問うているのかを明確に把握します。次に、各選択肢が「出現するもの(陽性)」か「失われるもの(陰性)」かの視点で判断し、さらに統合失調症特有の思考障害や認知機能障害にも注意を払う必要があります。
関連知識
統合失調症の治療(薬物療法、精神療法、社会復帰支援)、理学療法介入(生活習慣の改善、運動機能の維持・向上、社会参加の促進)、疾患の経過と予後、リハビリテーションにおける多職種連携(医師、看護師、作業療法士、精神保健福祉士など)