症状の階段状悪化がよくみられるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
血管性認知症は、脳血管障害(脳梗塞や脳出血など)によって脳組織が損傷を受けることで発症します。これらの脳血管イベントは突発的に発生し、そのたびに認知機能が急激に悪化します。症状はイベントの発生ごとに階段状に悪化する特徴があります。これは、新たな病変が発生するたびに機能障害が進行するためです。
選択肢ごとの解説
- 1. 前頭側頭型認知症は、進行は緩やかで、早期から人格変化、行動異常、言語障害が顕著に現れますが、認知機能の階段状悪化は典型的ではありません。 正しくは:前頭側頭型認知症は、人格変化や脱抑制、常同行動、言語障害などが特徴的である。
- 2. レビー小体型認知症は、認知機能の変動、幻視、パーキンソニズムが主症状であり、急激な階段状の悪化とは異なります。変動は日内・日時的に起こります。 正しくは:レビー小体型認知症は、認知機能の変動、幻視、パーキンソニズムが特徴的である。
- 3. 正解。血管性認知症は、脳血管障害の再発や新たな病変の発生により、認知機能が段階的に悪化する特徴があります。これは、イベントごとに症状が進行し、その後安定期を経て次のイベントで再び悪化するという経過をたどるため、「階段状悪化」と表現されます。
- 4. アルツハイマー型認知症は、認知機能が緩徐かつ持続的に進行性に悪化するのが特徴であり、階段状の悪化は典型的ではありません。初期は記憶障害が主体です。 正しくは:アルツハイマー型認知症は、緩徐進行性の認知機能低下が特徴的である。
国試ポイント
認知症の種類とそれぞれの特徴的な症状・経過を区別して覚える。特に血管性認知症の階段状悪化は重要。
混同注意
他の認知症と異なり、アルツハイマー型認知症では進行は緩やかで、レビー小体型認知症では認知機能の変動が特徴的ですが、階段状悪化とは異なります。
次に同じ論点が出たら
「階段状悪化」や「急激な悪化と停滞の繰り返し」といったキーワードがあれば、血管性認知症を第一に疑う。
覚え方
「階段状悪化」や「急激な悪化と停滞の繰り返し」といったキーワードがあれば、血管性認知症を第一に疑う。
対になる知識
他の認知症と異なり、アルツハイマー型認知症では進行は緩やかで、レビー小体型認知症では認知機能の変動が特徴的ですが、階段状悪化とは異なります。
関連知識
血管性認知症の危険因子は高血圧、糖尿病、脂質異常症、心房細動などであり、これら基礎疾患の管理が予防・進行抑制に繋がります。画像診断(MRIなど)で多発性脳梗塞や広範な白質病変が認められることが多いです。