切断された肢の断端部に生じる疼痛であり、神経腫や感染などが原因となるものはどれか。
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正解は4番
解説
断端痛は、切断された残存肢の断端部に生じる局所的な疼痛である。原因として、断端部の神経腫形成、感染、血流障害、不適切な義足ソケットによる圧迫などが挙げられ、物理的な病態が関与している。
選択肢ごとの解説
- 1. 幻肢痛は、すでに失われたはずの切断肢あたかもそこに存在するかのように感じられ、そこに痛みが生じる現象であり、中枢神経系の再編成が関与する。
- 2. 神経痛は、末梢神経の障害や炎症によってその神経支配領域に生じる疼痛の総称であり、断端痛の原因となる神経腫による痛みも神経痛の一種に含まれうるが、切断術後の局所疼痛の名称としては断端痛が適切である。
- 3. 関連痛は、内臓疾患などの際に、実際の障害部位とは離れた体表部位に感じられる疼痛のことであり、切断肢の断端に特有の症状ではない。
- 4. 正解。断端痛は、切断された残存肢の断端部に生じる局所的な疼痛である。原因として、断端部の神経腫形成、感染、血流障害、不適切な義足ソケットによる圧迫などが挙げられ、物理的な病態が関与している。
国試ポイント
断端痛(断端の物理的原因による痛み)と、幻肢痛(失ったはずの部位の痛み・中枢性)の概念の区別が頻出する。
覚え方
断端痛は「物理的(神経腫・感染)」、幻肢痛は「中枢性(脳の記憶・再編成)」
対になる知識
断端痛の主な原因は、切断端での神経腫形成、感染、血流障害、ソケットによる不適切な圧迫である。これに対して、幻肢痛の原因は中枢神経系の可塑的変化や大脳皮質体性感覚野の再編成であり、末梢の局所病変に起因する断端痛とはメカニズムが大きく異なる。
関連知識
幻肢痛の治療には、鏡療法や断端への適切な刺激、薬物療法として三環系抗うつ薬や抗てんかん薬などが用いられる。痛みが完全に消失するのを待つのではなく、早期から義足訓練やリハビリテーションを開始することが中枢神経の適応に有効である。