痙直型脳性麻痺児の特徴的な下肢変形はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
痙直型脳性麻痺では、錐体路障害により抗重力筋である下肢伸展筋群(特に股関節内転筋、膝関節伸展筋、足関節底屈筋)に持続的な過緊張が生じるため、足関節の底屈位変形が特徴的です。これにより尖足などの変形をきたしやすくなります。
選択肢ごとの解説
- 1. 痙直型脳性麻痺では股関節内転筋群の過緊張が起こるため、股関節は外転ではなく内転位変形が特徴的です。 正しくは:股関節内転
- 2. 痙直型脳性麻痺では、股関節屈筋群や内転筋群、膝関節屈筋群・伸展筋群、足関節底屈筋群の筋緊張亢進が見られますが、股関節単独の変形としては内転・屈曲・内旋が典型的であり、単純な伸展は主要な特徴ではありません。 正しくは:股関節内転・屈曲
- 3. 正解。痙直型脳性麻痺では、下腿三頭筋(腓腹筋、ヒラメ筋)の持続的な筋緊張亢進により足関節が底屈位となることが多く、これが尖足変形として特徴的です。
- 4. 痙直型脳性麻痺では、足関節底屈筋群の筋緊張亢進が主体であるため、足関節は底屈位となり、背屈は困難または制限されます。足関節背屈は、むしろ底屈筋の筋力低下や伸張により生じる可能性があり、痙直型脳性麻痺の特徴ではありません。 正しくは:足関節底屈
国試ポイント
痙直型脳性麻痺における筋緊張亢進の部位とそれによる特徴的な関節変形を理解すること。
混同注意
脳性麻痺の病型(アテトーゼ型、失調型など)によって主な症状や変形が異なることと混同しやすい。痙直型は筋緊張亢進が特徴。
次に同じ論点が出たら
「痙直型脳性麻痺」と記載があれば、筋緊張亢進による抗重力筋の短縮・拘縮を考慮し、下肢では股関節内転・内旋、膝関節伸展または屈曲、足関節底屈に着目して判断する。
覚え方
「痙直型脳性麻痺」と記載があれば、筋緊張亢進による抗重力筋の短縮・拘縮を考慮し、下肢では股関節内転・内旋、膝関節伸展または屈曲、足関節底屈に着目して判断する。
対になる知識
脳性麻痺の病型(アテトーゼ型、失調型など)によって主な症状や変形が異なることと混同しやすい。痙直型は筋緊張亢進が特徴。
関連知識
痙直型脳性麻痺では、尖足(足関節底屈位)、ハサミ脚(股関節内転・内旋位)、膝関節屈曲位などの姿勢・変形が典型的である。筋緊張亢進は上位運動ニューロン障害によるものである。