幻肢について正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
幻肢痛は、切断された肢の存在と痛みを脳が認識することで生じます。この痛みは単なる身体的な刺激だけでなく、ストレス、不安、抑うつなどの心理的要因によって増強されたり、発現しやすくなることが知られています。したがって、治療には薬物療法に加えて心理的アプローチも重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。幻肢痛は身体的要因だけでなく、患者の精神状態、ストレス、不安、抑うつなどの心理的要因が痛みの発生や増悪に大きく関与していることが医学的に広く認識されています。
- 2. 幻肢痛は神経障害性疼痛の要素が強く、一般的な消炎鎮痛剤(NSAIDs)は効果が限定的であるか、ほとんど効果がない場合が多いです。神経障害性疼痛には抗うつ薬や抗てんかん薬などが用いられます。 正しくは:幻肢痛は一般的な消炎鎮痛剤では改善しにくく、抗うつ薬や抗てんかん薬などが用いられることがある。
- 3. 幻肢の感覚は、通常は時間経過とともに薄れていくか、または安定した状態を保つことが多いです。その範囲が広がるという現象は一般的ではありません。 正しくは:幻肢は時間経過とともにその感覚が薄れていくか、安定した状態を保つことが多い。
- 4. 幻肢の発生頻度は、上肢切断と下肢切断で大きな差はないか、やや上肢切断の方が高い傾向にあるという報告もあります。下肢切断で特に高いという明確な根拠はありません。 正しくは:幻肢の頻度は上肢切断と下肢切断で大きな差はないか、上肢切断でやや高い傾向がある。
国試ポイント
幻肢痛のメカニズム、心理的要因との関連、治療法、および幻肢・幻肢痛の疫学について理解することが重要です。
混同注意
幻肢と幻肢痛の区別、また幻肢痛が単なる術後疼痛や神経障害性疼痛と異なる点。
次に同じ論点が出たら
幻肢痛の問題が出題された場合、心理的要因との関連性、治療法の多様性(特に非薬物療法)、および幻肢痛の機序(末梢神経・中枢神経の両方の関与)に着目して判断します。
覚え方
幻肢痛の問題が出題された場合、心理的要因との関連性、治療法の多様性(特に非薬物療法)、および幻肢痛の機序(末梢神経・中枢神経の両方の関与)に着目して判断します。
対になる知識
幻肢と幻肢痛の区別、また幻肢痛が単なる術後疼痛や神経障害性疼痛と異なる点。
関連知識
幻肢痛の治療法として、ミラーセラピー、経皮的電気神経刺激(TENS)、薬物療法(抗うつ薬、抗てんかん薬、オピオイドなど)、心理療法が挙げられます。また、中枢神経系の可塑性変化が関与していることも理解しておくべきです。