バソプレシンについて正しいのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
バソプレシンは、腎臓の集合管に作用して水チャネルであるアクアポリン2の発現を増加させ、水の再吸収を促進します。これにより尿量が減少し、体液量を保持し血漿浸透圧を正常に保ちます。
選択肢ごとの解説
- 1. バソプレシンはアミノ酸からなるペプチドホルモンであり、コレステロールを原料とするステロイドホルモンではありません。 正しくは:バソプレシンはペプチドホルモンである。
- 2. バソプレシンは視床下部で合成され、下垂体後葉から分泌されるホルモンです。下垂体前葉からは成長ホルモン、甲状腺刺激ホルモンなどが分泌されます。 正しくは:バソプレシンは下垂体後葉から分泌される。
- 3. 正解。バソプレシンは腎臓の集合管に作用し、アクアポリン2の細胞膜への組み込みを促進することで水の再吸収を増加させ、尿を濃縮する働きがあります。
- 4. バソプレシンは体液の浸透圧を調節するホルモンであり、血漿浸透圧が上昇した際に、これを希釈するために分泌が増加します。血漿浸透圧が低下すると、分泌は抑制されます。 正しくは:血漿浸透圧が上昇すると分泌が増加する。
国試ポイント
バソプレシン(抗利尿ホルモン)の分泌部位、標的臓器、主な作用、および分泌調節機構を理解することが重要です。
混同注意
バソプレシンは下垂体後葉から分泌されるペプチドホルモンであり、ステロイドホルモンや下垂体前葉ホルモンとは異なります。また、血漿浸透圧の調節において、上昇時に分泌が増加すること、アルドステロンと水・電解質バランスへの作用が異なる点も混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
バソプレシンに関する問題が出た場合、まず「どこから分泌されるか(下垂体後葉)」、「どのような構造か(ペプチドホルモン)」、「主な標的臓器と作用(腎臓集合管での水再吸収)」、そして「分泌を促進する刺激(血漿浸透圧上昇、循環血漿量減少)」の4点を確認して判断します。
覚え方
バソプレシンに関する問題が出た場合、まず「どこから分泌されるか(下垂体後葉)」、「どのような構造か(ペプチドホルモン)」、「主な標的臓器と作用(腎臓集合管での水再吸収)」、そして「分泌を促進する刺激(血漿浸透圧上昇、循環血漿量減少)」の4点を確認して判断します。
対になる知識
バソプレシンは下垂体後葉から分泌されるペプチドホルモンであり、ステロイドホルモンや下垂体前葉ホルモンとは異なります。また、血漿浸透圧の調節において、上昇時に分泌が増加すること、アルドステロンと水・電解質バランスへの作用が異なる点も混同しやすいです。
関連知識
バソプレシンは別名、抗利尿ホルモン(ADH)と呼ばれ、視床下部で産生され下垂体後葉から分泌されます。作用はV1受容体を介した血管収縮作用と、V2受容体を介した腎臓集合管での水再吸収促進作用があります。分泌は血漿浸透圧上昇、循環血漿量減少、血圧低下により促進されます。欠乏すると尿崩症をきたします。