健康成人の尿について正しいのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
健康成人の腎臓では、尿素は糸球体で自由に濾過され、尿細管で一部再吸収されますが、その排出量は体内の窒素バランスに応じて変動します。通常、尿素は尿濃縮作用により尿中で水分が除去されるため、血漿よりも高濃度で存在します。これは、老廃物である尿素を効率的に体外へ排泄するための生理的機序です。
選択肢ごとの解説
- 1. 1日の尿量は約300mLではなく、通常1000〜1500mLです。300mLは乏尿の基準値に近いです。 正しくは:1日の尿量は約1000〜1500mLである。
- 2. 血漿のpHは7.4±0.05の範囲に保たれますが、尿のpHは通常4.5〜8.0の範囲で変動し、食物や代謝状態によって酸性からアルカリ性まで幅広く変化します。 正しくは:pHは4.5〜8.0の範囲で変動する。
- 3. 健康成人では、グルコースは糸球体で自由に濾過されますが、尿細管でほぼ100%再吸収されるため、尿中にはほとんど含まれません(通常、尿糖は陰性)。したがって、血漿と同濃度のグルコースを含むことはありません。 正しくは:グルコースはほとんど含まない。
- 4. 正解。尿素は腎臓で濾過され、尿細管で水分が再吸収されることで濃縮されるため、尿中の尿素濃度は血漿中の濃度よりも高くなります。これは老廃物排出の効率を高めるためです。
国試ポイント
健康成人の尿の性状(量、pH、成分濃度)に関する基本的な生理学知識。
混同注意
尿素とクレアチニンなど他の老廃物の尿中濃度、血漿浸透圧と尿浸透圧、尿細管における各物質の輸送メカニズム。
次に同じ論点が出たら
健康成人の尿量、pH、主要な成分(グルコース、尿素、タンパク質など)の血漿との濃度比較について問われた場合、それぞれの生理的な役割と腎臓での処理過程を基に判断する。
覚え方
健康成人の尿量、pH、主要な成分(グルコース、尿素、タンパク質など)の血漿との濃度比較について問われた場合、それぞれの生理的な役割と腎臓での処理過程を基に判断する。
対になる知識
尿素とクレアチニンなど他の老廃物の尿中濃度、血漿浸透圧と尿浸透圧、尿細管における各物質の輸送メカニズム。
関連知識
尿の生成過程(糸球体濾過、尿細管再吸収、尿細管分泌)、各電解質や有機物の腎臓での処理、尿比重と尿浸透圧、水分摂取量と尿量の関係。