アレルギーによりアルコール系消毒薬が使用できない患者に対して、施術部位の消毒に適しているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
クロルヘキシジングルコン酸塩は、グラム陽性菌、グラム陰性菌、真菌に対して幅広い殺菌作用を示す消毒薬です。アルコールを含まないため、アルコールアレルギー患者の皮膚消毒に安全に使用できます。作用機序は、細菌細胞膜に吸着して膜構造を障害し、細胞内容物の漏出を引き起こすことで殺菌効果を発揮します。
選択肢ごとの解説
- 1. イソプロパノールはアルコールの一種であり、アルコールアレルギー患者には使用できません。皮膚刺激性や脱脂作用が強く、アレルギー反応を誘発する可能性があります。 正しくは:アルコールアレルギーのない患者の一般的な皮膚消毒に適しています。
- 2. 正解。クロルヘキシジングルコン酸塩は、アルコールを含まない消毒薬であり、アルコールアレルギー患者の皮膚消毒に適しています。幅広い微生物に有効で、持続的な殺菌効果が期待できます。
- 3. 次亜塩素酸ナトリウムは、主に環境消毒や器具の消毒に用いられる消毒薬であり、皮膚への刺激が強いため、患者の施術部位の消毒には通常適していません。特に粘膜や傷のある皮膚には刺激が強すぎます。 正しくは:器具や環境の消毒に用いられます。
- 4. ホルムアルデヒドは、非常に強い殺菌作用を持ちますが、毒性も非常に高く、皮膚や粘膜への刺激が強すぎるため、患者の施術部位の消毒には使用されません。主に器具の滅菌・消毒に用いられますが、その使用も限定的です。 正しくは:一部の医療器具の滅菌・消毒に用いられます。
国試ポイント
アルコールアレルギー患者に対する消毒薬の選択、および各消毒薬の特性と適応を理解しているか。
混同注意
アルコール過敏症とヨードアレルギーを混同しないように注意が必要です。それぞれ対応する消毒薬が異なります。
次に同じ論点が出たら
患者の既往歴(アレルギーの種類)と、各消毒薬の主成分・アレルギーリスクを確認する。
覚え方
患者の既往歴(アレルギーの種類)と、各消毒薬の主成分・アレルギーリスクを確認する。
対になる知識
アルコール過敏症とヨードアレルギーを混同しないように注意が必要です。それぞれ対応する消毒薬が異なります。
関連知識
ヨードアレルギー患者には、クロルヘキシジン製剤やポビドンヨードを含まない消毒薬(例えば、ベンザルコニウム塩化物など)が適応となります。