刺鍼刺激を受容し、ひびき感覚を発生させるのはどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
ポリモーダル受容器は、侵害受容器の一種であり、強い機械刺激、温度刺激、化学刺激など複数の種類の刺激に反応します。刺鍼による侵害刺激を受容し、その刺激が脳へ伝達されることで、ひびき感覚(得気)として認識されます。これは、侵害受容性神経線維であるAδ線維やC線維を介して伝達されます。
選択肢ごとの解説
- 1. メルケル盤は、表皮の基底層に存在する機械受容器であり、軽度な持続的圧刺激や触覚を受容します。刺鍼のような侵害刺激や、ひびき感覚の発生には直接関与しません。 正しくは:軽度な持続的圧刺激や触覚を受容する。
- 2. パチニ小体は、深部組織に存在する機械受容器であり、振動覚や圧覚を受容します。特に急速な変形刺激に反応しますが、刺鍼によるひびき感覚の主要な受容器ではありません。 正しくは:振動覚や圧覚を受容する。
- 3. 正解。ポリモーダル受容器は、複数の種類の刺激(機械的、熱的、化学的)に反応する侵害受容器であり、刺鍼による組織の微細な損傷や炎症性物質の放出、機械的な刺激を受容し、ひびき感覚(得気)の発生に深く関与します。
- 4. 高閾値機械受容器は、侵害受容器の一種であり、強い機械刺激にのみ反応する受容器です。刺鍼刺激は強い機械刺激を含むため、ひびき感覚の発生に関与しますが、ポリモーダル受容器はより広範な侵害刺激に対応するため、本問の文脈ではポリモーダル受容器がより適切な解答となります。高閾値機械受容器もポリモーダル受容器に含まれる概念ですが、ポリモーダル受容器は機械刺激以外の刺激も受容するため、より包括的な表現です。 正しくは:強い機械刺激にのみ反応する侵害受容器である。
国試ポイント
ひびき感覚(得気)に関与する受容器の種類を理解する。特に、刺鍼刺激が侵害刺激であることを認識し、侵害受容器が関与することを覚える。
混同注意
機械受容器、温度受容器、化学受容器など、特定の刺激に特化した受容器と、複数の刺激に反応するポリモーダル受容器の区別。
次に同じ論点が出たら
「ひびき感覚」や「得気」といった刺激に対する感覚反応が問われた場合、それが侵害刺激によるものであることを想起し、ポリモーダル受容器(侵害受容器)が関与すると判断する。
覚え方
「ひびき感覚」や「得気」といった刺激に対する感覚反応が問われた場合、それが侵害刺激によるものであることを想起し、ポリモーダル受容器(侵害受容器)が関与すると判断する。
対になる知識
機械受容器、温度受容器、化学受容器など、特定の刺激に特化した受容器と、複数の刺激に反応するポリモーダル受容器の区別。
関連知識
ひびき感覚(得気)の発生機序には、鍼刺激による組織損傷、炎症性メディエーターの放出、神経線維の興奮、脊髄後角での情報伝達、視床・大脳皮質での感覚統合が含まれる。Aδ線維は速い痛みや鋭いひびきを、C線維は遅い痛みや鈍いひびきを伝達する。