早期発見
臨床医学
はじめに
早期発見とは、病気や体の異常を自覚症状のない段階で見つけ出し、速やかな治療や対策につなげるための取り組みです。結核などの感染症対策や、がん、生活習慣病、特発性側弯症などの様々な疾患において極めて重要なプロセスとして実施されます。
何を指すか
疾病予防対策において、無症状のうちに感染者や発病者、あるいは身体の異常をいち早く見つけ出すことを指します。結核対策における定期健康診断をはじめ、がん対策におけるがん検診や、生活習慣病対策での特定健康診査などがこれに位置づけられます。
目的と適応
無症状のうちに病変をとらえ、速やかな治療介入を行ったり、感染症の拡大を未然に防いだりすることを直接の目的としています。例えば、結核では適切な治療や感染拡大防止へつなげ、特発性側弯症などの疾患においても重症化を避けるために重要視されます。
方法
疾患の種類に応じて様々な方法が用いられます。結核や生活習慣病では健康診断が行われ、特発性側弯症のスクリーニングでは学校健康診断において視診や触診、モアレ法などのトポグラフィー検査、前屈テストが実施されます。また、腎疾患のスクリーニングには尿検査が用いられます。
判定と意義
検査の結果をもとに、背部の変形や尿の異常などをスクリーニングします。特発性側弯症の検査では、背部の隆起や胸郭の歪み、脊柱の形態異常を捉えて異常の早期把握に役立てます。
国家試験のポイント
国家試験では、健康診断や予防接種など疾病予防対策における各手段の目的の区別が問われます。また、特発性側弯症の学校健康診断におけるモアレ検査や前屈テストの名称と検査法の結びつき、さらに各種疾患と腫瘍マーカーなどの検査項目との対応関係が重要な出題ポイントとなります。
間違えやすいところ
疾患ごとの対策の目的を混同しやすい点に注意が必要です。例えば、健康診断や予防接種など各手段が何を目的にしているかの区別や、学校健康診断における側弯症の検査法と腎疾患に対する尿検査といったスクリーニング手段の違いを正確に整理しておく必要があります。