肺活量

生理学

はじめに

肺活量とは、最大限に息を吸い込んだ状態から吐き出すことのできる最大の空気の量のことです。呼吸器の健康状態や機能を評価する上で極めて重要な基本指標であり、加齢や疾患によって変動する特性を持ちます。

何を指すか

肺活量は最大吸気位から最大呼気位までに排出できる空気量を指し、呼吸器の換気機能を評価する上で中心的な役割を担っています。検査においては、肺全体の拡張能力や換気能を捉えるための不可欠な指標となります。

しくみ

肺活量は、通常の安静呼吸で出入りする1回換気量、さらに吸い込むことができる予備吸気量、そして限界まで息を吐き出す予備呼気量の3つの分画の和として成り立っています。最大の吸息を行った後、自力で呼出できる限界の容量を示しています。

調節と関連

肺活量は、呼吸筋の収縮力や、胸郭および肺組織が持つ弾力性などの要素によって保たれています。加齢に伴う呼吸筋力の低下や組織の弾力性低下が生じると、それに連動して肺活量は減少する傾向を示します。

国家試験のポイント

国家試験では、肺活量が1回換気量、予備吸気量、予備呼気量の和で構成されるという組み合わせや計算問題が頻出します。また、肺活量の低下が拘束性換気障害の指標となることや、加齢による変化についても鋭く問われます。

間違えやすいところ

最大の息を吐き出した後でも肺内に残る「残気量」は、どれだけ強く呼出しても肺活量には含まれない点に注意が必要です。残気量を含めるのは全肺気量であり、含まない肺活量との違いを混同しないように区別して覚えることが重要です。

肺活量が問われる国家試験問題(3問)

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