スプーンを持ってスープを口に運ぶ際、前腕と手関節の運動方向の組合せで最も適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
スプーンでスープを口に運ぶ動作では、上腕が体幹に対して内転・前方挙上し、肘関節が屈曲位にある。この状態でスプーンを水平に保ちながら口元に運ぶためには、前腕を回外させ、手のひらが上を向くようにする。さらに、口の高さに合わせてスプーンの角度を調整するため、手関節を屈曲させてスプーンの先端をやや下げる動きが最も適切である。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。スプーンを水平に保ちつつ口元に運ぶには前腕の回外が必須であり、口の高さに合わせてこぼさずに運ぶためには手関節の軽度屈曲が最も自然で適切な動きである。
- 2. 前腕回外は正しいが、手関節伸展ではスプーンの先端が上を向き、スープがこぼれやすくなるため不適切である。 正しくは:手関節屈曲
- 3. 前腕回内では手のひらが下を向き、スプーンを水平に保てずにスープがこぼれてしまうため不適切である。手関節屈曲は適切である。 正しくは:前腕回外
- 4. 前腕回内ではスプーンが不安定になり、スープがこぼれる。手関節伸展ではスプーンの先端が上向きになり、さらにこぼれやすくなるため、どちらの運動も不適切である。 正しくは:前腕回外手関節屈曲
国試ポイント
日常生活動作(ADL)における各関節の運動方向の組み合わせを理解し、具体的な動作と結びつけて覚えることが重要。
混同注意
前腕の回内・回外と手関節の屈曲・伸展は、それぞれ異なる運動方向であるため、それぞれの定義と実際の動作での役割を明確に区別する必要がある。特に、食事動作のような複合的な動きの中でどの組み合わせが適切かを判断する。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、まず動作を頭の中でシミュレーションし、スプーンがこぼれないように口元へ運ぶという目的に合致する前腕と手関節の運動方向の組み合わせを判断する。
覚え方
同様の問題が出た場合、まず動作を頭の中でシミュレーションし、スプーンがこぼれないように口元へ運ぶという目的に合致する前腕と手関節の運動方向の組み合わせを判断する。
対になる知識
前腕の回内・回外と手関節の屈曲・伸展は、それぞれ異なる運動方向であるため、それぞれの定義と実際の動作での役割を明確に区別する必要がある。特に、食事動作のような複合的な動きの中でどの組み合わせが適切かを判断する。
関連知識
食事動作(摂食・摂食嚥下)における他の関節運動(肩関節の屈曲・外転、肘関節の屈曲など)や、自助具使用時の関節運動の変化についても関連付けて学習すると良い。また、各筋群の作用についても理解を深める。