鉄欠乏性貧血患者への食事指導で、ヘム鉄が豊富な食材として推奨すべきなのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
豚レバーはヘム鉄を豊富に含む食材であり、ヘム鉄は非ヘム鉄に比べて吸収率が非常に高く(15~25%)、鉄欠乏性貧血の食事療法において効果的に鉄を補給できるため推奨されます。ヘム鉄は消化管からの吸収過程でキレート化されにくく、他の食品成分の影響を受けにくい特性があります。
選択肢ごとの解説
- 1. 卵は鉄分を含むが、非ヘム鉄が主体であり、ヘム鉄が豊富な食材としては推奨度が低い。 正しくは:鶏卵に含まれる鉄は非ヘム鉄が中心であり、吸収率はヘム鉄ほど高くないため、特にヘム鉄源としては推奨されにくい。
- 2. 大豆は植物性食品であり、鉄分は非ヘム鉄として含まれるため、ヘム鉄が豊富な食材としては適切ではない。 正しくは:大豆の鉄分は非ヘム鉄であり、吸収率がヘム鉄より低く、さらにフィチン酸などの吸収阻害因子も含むため、ヘム鉄源としては推奨されない。
- 3. 正解。豚レバーは、動物性食品であり、ヘム鉄を非常に豊富に含むため、鉄欠乏性貧血患者への食事指導で最も推奨される食材の一つである。
- 4. ホウレンソウは鉄分を含むが、非ヘム鉄であり、さらにシュウ酸が鉄の吸収を阻害するため、ヘム鉄が豊富な食材として推奨すべきではない。 正しくは:ホウレンソウの鉄分は非ヘム鉄であり、シュウ酸による吸収阻害も考慮すると、鉄欠乏性貧血患者への高吸収率の鉄源としては推奨されない。ただし、ビタミンCと摂取することで吸収率は向上する。
国試ポイント
鉄欠乏性貧血の食事指導におけるヘム鉄と非ヘム鉄の吸収率の違いと、それぞれの代表的な食品を理解すること。
混同注意
非ヘム鉄を含む食品(ホウレンソウ、大豆など)も鉄分は豊富ですが、吸収率が低く(2~5%)、吸収を阻害する成分(シュウ酸、フィチン酸など)や促進する成分(ビタミンC)の有無に影響される点でヘム鉄と区別されます。
次に同じ論点が出たら
鉄欠乏性貧血の食事指導問題が出た際は、提示された食材がヘム鉄と非ヘム鉄のどちらを多く含むか、そしてその吸収率の違いを考慮して判断します。
覚え方
鉄欠乏性貧血の食事指導問題が出た際は、提示された食材がヘム鉄と非ヘム鉄のどちらを多く含むか、そしてその吸収率の違いを考慮して判断します。
対になる知識
非ヘム鉄を含む食品(ホウレンソウ、大豆など)も鉄分は豊富ですが、吸収率が低く(2~5%)、吸収を阻害する成分(シュウ酸、フィチン酸など)や促進する成分(ビタミンC)の有無に影響される点でヘム鉄と区別されます。
関連知識
鉄の吸収促進因子としてビタミンC(非ヘム鉄の吸収促進)、吸収阻害因子としてタンニン(紅茶、コーヒー)、フィチン酸(穀類)、シュウ酸(ホウレンソウ)、リン酸(加工食品)、カルシウムがあります。貧血治療薬として鉄剤(経口・静注)も用いられ、経口鉄剤は通常、空腹時投与が吸収率を高めますが、胃腸症状が強い場合は食後投与とすることがあります。