脛骨
解剖学
はじめに
脛骨は下腿内側に位置する長骨であり、体重支持や歩行動作において中心的な役割を担っています。スポーツ選手にみられる疲労骨折やシンスプリントの好発部位として臨床上重要であり、鍼灸の分野では下腿内側の多くの経穴の取穴目安となる骨です。
構造
脛骨は下腿を構成する長骨であり、スポーツ障害の文脈では骨皮質や骨膜、骨折線などが評価対象となります。下腿内側には骨際や縁が存在し、経穴の位置関係を示す際の解剖学的な目印となります。
はたらき
下肢の体重支持や歩行動作において中心的な役割を果たします。また、スポーツ時の持続的なメカニカルストレスに対する適応や修復機転として、新骨形成や仮骨形成が行われる場でもあります。
国家試験のポイント
国家試験では、スポーツ選手の下腿骨にみられる疲労骨折における骨皮質の著明な肥厚や仮骨形成、および下腿内側にある経穴の位置関係を問う問題が出題されます。中都や蠡溝、三陰交といった経穴が脛骨内縁のどこに位置するかを正確に区別することが求められます。
間違えやすいところ
骨膜の炎症にとどまるシンスプリントと、骨皮質の肥厚や骨折線を伴う疲労骨折の病態を混同しないように注意が必要です。また、下腿内側にある中都(内果尖の上方7寸)や蠡溝(内果尖の上方5寸)などは、いずれも脛骨内縁の骨際にあり高さが異なるため、正確な高低差の把握が求められます。