スポーツ選手の下腿骨にみられる疲労骨折で骨皮質の肥厚が特徴的なのはどれか。
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正解は2番
解説
スポーツ選手の下腿骨などに発生する疲労骨折では、持続的なメカニカルストレスに対する骨の適応および修復機転として、骨膜性の新骨形成が亢進する。その結果、画像検査において骨皮質の著明な肥厚や仮骨形成が特徴的に観察され、これが治癒の過程を示している。
選択肢ごとの解説
- 1. これは骨肉腫の説明。本問の疲労骨折の経過では、持続的な過負荷に対する骨修復機転として骨皮質の肥厚がみられるのに対し、骨肉腫は悪性腫瘍による骨破壊や骨膜反応を生じる。
- 2. 正解。スポーツ選手の下腿骨などに発生する疲労骨折では、持続的なメカニカルストレスに対する骨の適応および修復機転として、骨膜性の新骨形成が亢進する。その結果、画像検査において骨皮質の著明な肥厚や仮骨形成が特徴的に観察され、これが治癒の過程を示している。
- 3. コンパートメント症候群は筋膜内の圧上昇による虚血性障害であり、骨皮質の肥厚を主徴としない。
- 4. 化膿性骨髄炎は細菌感染による骨の炎症であり、疲労骨折特有の骨皮質肥厚とは原因が異なる。
国試ポイント
スポーツ障害において、繰り返しの負荷とX線上の骨皮質肥厚・仮骨形成から「疲労骨折」を導き出せるかがポイント。
覚え方
スポーツ負荷+骨皮質肥厚・仮骨=疲労骨折。
対になる知識
スポーツ選手の下腿痛の鑑別において、反復性の外力による脛骨の骨皮質肥厚や軽度骨折線は疲労骨折を強く示唆する。これに対し、骨膜の炎症にとどまるシンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)や、急性外傷に伴うコンパートメント症候群は異なる病態を示す。
関連知識
疲労骨折は、骨組織の耐える限界を超える持続的な応力が加わることで発生し、スポーツ選手の下腿(脛骨や腓骨)や足部に好発する。初期の単純X線写真では異常所見が描出されないことも多いため、早期診断にはMRI検査や骨シンチグラフィが非常に有用である。