病気の解説

エンテロウイルス感染症

まず相談する診療科感染症内科
この解説の項目18項目

受診の目安

エンテロウイルス感染症では、発热は38〜40度程度で突然出て数日続くことが多く、のどの痛みや咳、鼻水など“かぜのような”症状が見られることがあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、感染症内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。

基本

概要

エンテロウイルス感染症は、エンテロウイルス属のウイルスに感染して起こる病気の総称です。代表的な病気として、手足口病、ヘルパンギーナ、無菌性髄膜炎、急性出血性結膜炎などがあります。夏かぜとして知られ、夏から初秋に流行しやすく、保育園や学校で広がることがあります。エンテロウイルスはRNAウイルスで、小さく環境にも強い性質です。感染経路には糞口感染、飛沫感染、接触感染の3つがあり、流行しやすい時期と年齢は主に夏〜秋(4〜12月)で、乳幼児から学童期に多いとされています。

主な症状

エンテロウイルス感染症はさまざまな症状を起こすのが特徴です。発热は38〜40度程度で突然出て数日続くことが多く、のどの痛みや咳、鼻水など“かぜのような”症状が見られることがあります。手足口病では手のひらや足の裏、口の中に水ぶくれができ、ヘルパンギーナでは高熱とともに喉の奥に水ぶくれや浅い潰瘍が生じ、強い痛みを伴うことがあります。多くは1週間前後で自然に改善しますが、髄膜炎や心筋炎などを起こすことがある場合には入院して詳しい検査・治療が必要になることがあります。

原因

原因はエンテロウイルス属に属するRNAウイルスです。ポリオウイルス、コクサッキーウイルスA・B、エコーウイルス、エンテロウイルス71型などが含まれます。感染経路は糞口感染、飛沫感染、接触感染の3つです。

病態

エンテロウイルス感染は、多様な症状を引き起こす特性と季節性が特徴です。体内でウイルスが増殖し、喉や消化管、時には髄膜や心臓などに影響を及ぼすことがあります。

リスク因子

流行する時期は主に夏〜秋で、乳幼児から学童期に多くみられます。大人がかかることもあります。基礎疾患や免疫低下がある方は注意が必要とされる情報もあります。

検査と診断

検査

診断は問診・診察から始まり、必要に応じて喉・便・髄液などからウイルスを検出する検査(PCR検査など)が行われることがあります。重症例や入院時には髄液検査、血液検査、場合によりPCR検査が実施されることがあります。

診断

特徴的な症状や季節・流行状況から「可能性が高い病気」として診断されることが多いです。確定診断には検査が用いられることがあります。

鑑別

発熱や喉の痛み、発疹などの組み合わせから、他の感染症と区別することがあります。確定には検査が役立つことがあります。

治療

治療

治療は基本的に対症療法で、症状を和らげるケアが中心です。現時点でエンテロウイルス専用の広く使われる特効薬はありません。安静・水分補給・刺激の少ない食事などが推奨される場合があります。

使われる薬

一般的には対症療法が中心です。

手術・処置

必要に応じて髄液検査などの検査が行われることがあります。

経過と生活

合併症

無菌性髄膜炎や心筋炎などを起こすことがあるとされます。これらの場合には入院して詳しい検査・治療が必要になることがあります。

生活上の注意

症状が軽い場合は自宅で安静にし、こまめな水分補給や、のどの痛みに合わせた刺激の少ない食事などが推奨されることがあります。

予防

感染経路として糞口・飛沫・接触感染が挙げられています。

経過・予後

多くは自然に回復しますが、無菌性髄膜炎や心筋炎などを起こした場合には入院して詳しい検査・治療が必要になることがあります。

経過・予後

大半は1週間前後で自然に回復しますが、重症例では入院が必要になる場合があります。

その他

初期症状

発熱が急に現れ、38〜40度が数日続くことがよくあります。のどの痛み、咳、鼻水などの“かぜ”の症状も見られます。手足口病では手のひら・足の裏・口の中の水ぶくれ、ヘルパンギーナでは喉の奥に水ぶくれや浅い潰瘍が現れることがあります。これらの症状は個々の病型で異なり、症状の組み合わせや程度は人によって異なります。

感染症内科で扱うほかの病気

出典

参考: エンテロウイルス感染症|病気症状ナビbyクラウドドクター(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。