病気の解説
グルカゴノーマ
受診の目安
グルカゴノーマでは、グルカゴンの血中濃度が高くなると、糖尿病と似た症状が現れることがあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、小児科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
グルカゴノーマは、血中のグルカゴンが過剰になることで起こる病気です。症状としては糖尿病に似た尿量の多さや体重の減少がみられることがあります。多くの人には慢性的な赤褐色の発疹(壊死性遊走性紅斑)と、滑らかで赤みを帯びたオレンジ色の舌が特徴として挙げられ、口角のひび割れも見られることがあります。発疹はうろこ状になり、体のいろいろな部位に広がることがあります。
主な症状
グルカゴノーマではグルカゴンの血中濃度が高くなると、糖尿病と似た症状が現れることがあります。慢性の発疹や舌の特徴、口のはしかりなどがしばしば見られます。発疹はおもに鼠径部から殿部、上腕、手足、脚へと広がることがあります。
検査と診断
診断
診断は血液中のグルカゴン濃度の上昇を確かめることと、腹部のCT検査の後に超音波内視鏡で腫瘍の位置を確認します。腫瘍がCTで見つからない場合はMRIやPET検査を行うこともあります。
治療
治療
治療には外科的切除を行うことが基本とされています。腫瘍が切除できない場合や転移がある場合は化学療法を行うことがあります。化学療法によりグルカゴンの血中濃度が低下して症状が軽減することがありますが、生存期間の延長が保証されるわけではありません。グルカゴンの血中濃度を下げる目的でオクトレオチドやランレオチドが使われることがあり、それにより発疹が消えたり食欲が回復して体重が増えることがあります。ただし、これらの薬は血糖値をさらに上げてしまうこともあります。発疹の治療として亜鉛の経口投与や軟膏、静注が用いられることがあります。発疹はアミノ酸や脂肪酸の静脈内投与で治療する場合もあります。
小児科で扱うほかの病気
出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。