病気の解説

ペスト

別名:敗血症型ペスト、肺ペスト

まず相談する診療科感染症内科
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緊急性の高い症状

  • ペストが発生している地域に滞在した、ノミに刺された、野生の動物に触れたあとに、急な発熱・寒気・強いだるさが出たとき
  • 発熱とともに、わきの下や脚の付け根などのリンパ節が腫れて痛むとき
  • 発熱に加えて、急に息苦しくなる、胸が痛む、せきや血の混じったたんが出るとき
  • ペストの可能性がある人と接触したとき(症状がなくても)

このような場合は、ただちに医療機関に連絡して受診してください。適切な薬で早く治療することが、重い合併症や死亡を防ぐうえで欠かせないとされます(CDC)(厚生労働省検疫所)。

出典:CDC「Plague: Signs and Symptoms」、厚生労働省検疫所 FORTH「ペスト」

当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。

受診の目安

流行地への旅行や動物との接触のあとに体調を崩したときは、受診前に電話で医療機関へ伝え、指示を受けてください。相談先は内科・感染症内科です。発熱やリンパ節の腫れはほかの感染症でも起こるため、症状だけでペストかどうかは判断できません。ペストが疑われる場合は、接触した人に予防のための抗菌薬が使われることもあります(厚生労働省検疫所)。

基本

ペストとは

ペストは、ペスト菌という細菌による感染症です。人だけでなく、ネズミなどほかの哺乳類にも感染します(CDC)。かつてヨーロッパで大流行をくり返しましたが、現在は抗菌薬で治療できる病気になっています(厚生労働省検疫所)。それでもアジア・アフリカ・南北アメリカの一部では今も発生が続いており、世界で年間およそ2,000人の患者が報告されています(厚生労働省検疫所)。

主な症状

菌がどこで増えるかによって、主に3つのタイプに分けられます(CDC)。

  • 腺ペスト:もっとも多いタイプです(厚生労働省検疫所)。発熱、頭痛、寒気、だるさとともに、リンパ節が腫れて痛みます。ノミに刺されてから2〜8日ほどで発症するとされます(CDC)。
  • 敗血症型ペスト:菌が血液に乗って全身に広がり、強いだるさ、腹痛、ショック、皮膚などの出血が起こります。指先や鼻先などの組織が黒くなり、壊死することがあります(CDC)。
  • 肺ペスト:肺炎が急速に進み、息苦しさ、胸の痛み、せき、血の混じったたんなどがみられます。もっとも重いタイプで、人から人へうつるのはこのタイプだけとされます(CDC)。菌を吸い込んだ場合、1日ほどで発症することもあります(CDC)。

腺ペストや敗血症型ペストを治療しないでいると、肺ペストへ進むことがあります(CDC)。

原因・なりやすい要因

  • ペスト菌をもつノミに刺されることが、主な感染のきっかけです。菌をもつノミはネズミなどの動物によって運ばれます(厚生労働省検疫所)(CDC)。
  • 感染した動物に素手で触れることでもうつります(CDC)。
  • 肺ペストの患者のせきなどによって、人から人へうつることがあります(厚生労働省検疫所)。

野生のネズミやリスなどが急に病気になったり死んだりしている地域では、ペストが広がっているおそれがあるとされます(CDC)。

治療

治療

抗菌薬で治すことができますが、できるだけ早く使い始めることが重要です(CDC)(厚生労働省検疫所)。治療が遅れると命にかかわります(CDC)。患者と近くで接した人にも、発症を防ぐために抗菌薬が使われます(厚生労働省検疫所)。

経過と生活

予防

現在、使えるワクチンはありません(厚生労働省検疫所)。流行地では次のような点に気をつけます(厚生労働省検疫所)。

  • ネズミがすみついている場所に近づかない
  • 肺ペストが流行している地域には立ち入らない
  • 流行時は、激しくせき込んでいる人に近づかない

野生の動物には素手で触れないようにします(CDC)。

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出典

CDC「Plague: Signs and Symptoms」 / CDC「About Plague」 / 厚生労働省検疫所 FORTH「ペスト」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。