病気の解説

亀頭包皮炎

別名:包皮炎

まず相談する診療科泌尿器科皮膚科
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急いで受診が必要な状態

  • むいた包皮が元に戻らなくなり、先端が締めつけられて腫れてきたとき(嵌頓包茎)

亀頭包皮炎の合併症として起こる包皮の締めつけ(包茎・嵌頓包茎)は、急いで泌尿器科の診察を受ける必要があるとされています(DermNet)。

出典:DermNet「Balanitis」

当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。

受診の目安

  • 亀頭や包皮が赤い、腫れている、かゆい・痛いといった状態が続くとき
  • 包皮の内側からうみのような分泌物が出る、においが気になるとき
  • 尿をするときに痛む、包皮をむくと痛いとき
  • ただれや潰瘍がある、足のつけ根のリンパ節が腫れているとき
  • 治療をしても良くならない、またはくり返すとき

相談先は泌尿器科(皮膚の症状が中心なら皮膚科も可)です。原因はカビ(真菌)や細菌の感染、性感染症、かぶれ、皮膚の病気などさまざまで、まれにがんの前段階の変化が隠れていることもあります(DermNet)(MSDマニュアル家庭版)。見た目や症状だけで原因を決めることはできないため、診察を受けて確かめましょう。

基本

亀頭包皮炎とは

陰茎の先端(亀頭)と、それを覆う包皮の両方に炎症が起きた状態です。亀頭だけの炎症は亀頭炎、包皮だけなら包皮炎と呼ばれ、亀頭包皮炎は亀頭炎から始まることが多いとされます(MSDマニュアル家庭版)。若い男性にもみられる身近な病気で、適切な治療と清潔を保つことで多くは治るとされています(DermNet)。

主な症状

  • 亀頭や包皮の赤み・腫れ・痛み・かゆみ(MSDマニュアル家庭版)(NHG Health)
  • 包皮の下からの分泌物、いやなにおい(NHG Health)(MSDマニュアル家庭版)
  • 排尿時の痛み、包皮をむくときの痛みやむきにくさ(NHG Health)
  • 足のつけ根のリンパ節の腫れ(NHG Health)(MSDマニュアル家庭版)
  • まれに、ただれや潰瘍(NHG Health)

肌の色が濃い人では、炎症が赤ではなく紫がかった色に見えることがあります(DermNet)。

原因・なりやすい要因

感染によるもの:最も多いのはカンジダなどのカビ(真菌)で、次いで細菌とされます。ヘルペスなどのウイルス、性感染症、疥癬が原因になることもあります(DermNet)(MSDマニュアル家庭版)。包皮の内側に分泌物がたまると、感染が起こりやすくなります(MSDマニュアル家庭版)。

感染以外のもの:ラテックス製コンドームや避妊用ジェルなどへのアレルギー、石けんのこすり洗いなどによる刺激、乾癬・扁平苔癬・硬化性苔癬などの皮膚の病気、薬による発疹が原因になることがあります(MSDマニュアル家庭版)(DermNet)。

なりやすい要因:包皮がきつい(包茎)、包皮を切除していない、糖尿病(とくに血糖が十分に管理されていない場合)、高度の肥満、清潔が保ちにくい状態などが挙げられています(MSDマニュアル家庭版)(DermNet)。

検査と診断

診断

主に陰部の診察と、症状の経過や性生活・持病などの聞き取りで判断します(MSDマニュアル家庭版)(DermNet)。原因を調べるため、患部をぬぐって細菌やカビ、ウイルスを調べたり、性感染症の検査や血糖の検査を行ったりすることがあります(MSDマニュアル家庭版)(DermNet)。治りにくい場合やほかの病気との区別が必要な場合は、皮膚の一部を取って調べる検査(生検)が行われることもあります(NHG Health)(DermNet)。

治療

治療

まず患部を清潔に保つことが基本で、そのうえで原因に合わせた治療を行います(MSDマニュアル家庭版)。

  • カビが原因なら抗真菌薬の塗り薬(DermNet)
  • 湿疹やかぶれ、皮膚の病気による炎症なら、ステロイドなどの塗り薬(DermNet)
  • 薬が原因なら、その薬を中止する(DermNet)
  • 性感染症が見つかれば、その治療を行う(DermNet)(MSDマニュアル家庭版)

包皮が亀頭のまわりでかたく締めつけたままの場合などには、包皮を切除する手術(環状切除術)が行われることがあります(MSDマニュアル家庭版)。

日常生活の注意・セルフケア

治療中は医療機関の指示を優先してください。成人で一般に勧められているのは次のようなことです(DermNet)。

  • 包皮をやさしくむいて、ぬるま湯で洗い、そのあとしっかり乾かす
  • 石けんでの頻繁な洗浄は刺激になるため避ける
  • 性交渉ではコンドームを使う

子どもの場合は自己判断で包皮をむいたりせず、医師に洗い方を確認してください。おむつを使う年齢では、こまめに交換することが予防に役立つとされます(DermNet)。

経過と生活

経過

多くは治療と清潔を保つことで治りますが、包皮を切除していない人ではくり返しやすいとされます(DermNet)。亀頭包皮炎をくり返すと、のちに包茎や嵌頓包茎になる可能性が高まり、陰茎がんのリスクも高まるとされています(MSDマニュアル家庭版)。

泌尿器科で扱うほかの病気

出典

MSDマニュアル家庭版「陰茎の炎症」 / NHG Health(シンガポール国立医療グループ)「Balanitis」 / DermNet「Balanitis」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。