病気の解説
先天性腎性尿崩症
受診の目安
先天性腎性尿崩症では、代表的な症状は多尿と多飲です。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、小児科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
先天性腎性尿崩症は、腎臓が尿を十分に濃縮できず、多量の水を含んだ薄い尿が出る病気です。原因として遺伝子の変異が関係しており、遺伝形式は複数あり、家族に遺伝することがあります。診断や治療は主治医と相談して進めます。
主な症状
代表的な症状は多尿と多飲です。胎児期には母体の羊水が増えることがあり、新生児期には尿の量が多くなることを受けて水分を多く摂るようになります。成長につれて尿の量が多く水分を多く摂取する状態が続くことがあります。
原因
先天性腎性尿崩症は遺伝性の疾患で、原因となる遺伝子変異には複数の形式があります。主な原因遺伝子としてAVPR2遺伝子変異(約90%)やAQP2遺伝子変異(約10%)が挙げられ、これらの変異のパターンによって遺伝形式が異なります。
病態
尿の濃縮は抗利尿ホルモン(ADH、別名バソプレシン)と腎臓の受容体・水チャンネルを介して進みます。腎性尿崩症では腎臓がADHに対して十分に反応せず、水分を再吸収して濃い尿を作ることが難しくなります。
リスク因子
遺伝性疾患であるため、遺伝子変異の形式によって家族内での発症や遺伝のパターンが異なります。日本の報告では乳児期に診断されるケースが多いとされています。
治療
治療
治療としては、現在のところ根治は難しく、利尿薬や塩分制限で尿量を減らす対応を行います。軽症の場合は抗利尿ホルモン製剤が用いられることもあるとされています。水分バランスを適切に保つことが日常のポイントです。
経過と生活
予防
遺伝性のため家族への遺伝情報の理解が重要になる場合があります。遺伝子検査は確定診断や今後の健康管理に役立つことがあります。
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出典
参考: 難病情報センター(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。