病気の解説
全前脳胞症
受診の目安
全前脳胞症では、眼間狭小や鼻中隔欠損、象鼻、口唇・口蓋裂などの顔面の異常を伴います。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、脳神経内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
全前脳胞症は、神経管の発達に問題が生じることによって、左右の大脳半球が正常に分かれず、脳の中央部分で大脳皮質や基底核、視床が癒合してしまう状態を指します。この疾患は、脳の形成の程度に応じて無分葉、半分葉、分葉の3つのタイプに分類されます。
主な症状
全前脳胞症の患者の約80%は、眼間狭小や鼻中隔欠損、象鼻、口唇・口蓋裂などの顔面の異常を伴います。最も重度の場合には、単眼症が見られることもあります。また、多くの患者は重度の知能障害や運動障害を抱え、内分泌系の異常によって低体温や呼吸・循環不全、成長障害、尿崩症、電解質異常などの問題が生じることがあります。てんかん発作も見られることがあり、その頻度は約50%です。
原因
全前脳胞症の主な原因として、染色体異常が挙げられます。特に、13トリソミーなどの染色体異常が25%から50%のケースで見られます。また、Pallister-Hall症候群やSmith-Lemli-Opitz症候群など、他の先天的な奇形症候群とも関連しています。さらに、神経管の発達に関与する遺伝子の変異も原因となることがあります。
検査と診断
検査
全前脳胞症の診断には、脳画像検査が重要です。この検査では、大脳皮質、基底核、視床の中央部分での癒合が確認されるほか、大脳鎌や透明中隔の欠損、背側嚢胞の存在が見られることがあります。これらの所見を基に、全前脳胞症の診断が行われます。
治療
治療
全前脳胞症の治療には、発達障害に対するリハビリテーションや、てんかん発作の抑制、内分泌障害の治療が含まれます。また、呼吸や循環の管理、摂食障害に対する栄養管理、体温の維持も重要です。これらの治療は、患者の状態に応じて行われます。
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出典
参考: 全前脳胞症 概要 - 小児慢性特定疾病情報センター(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。