病気の解説
前骨間神経麻痺と後骨間神経麻痺
受診の目安
前骨間神経麻痺と後骨間神経麻痺では、前骨間神経麻痺では母指と示指の第1関節の動きが制限され、感覚障害は起こりません。こうした症状が続く・繰り返す・だんだん強くなるときや、不安があるときは、整形外科を受診してください。市販薬などで改善しないときも相談の目安です。
基本
概要
前骨間神経麻痺と後骨間神経麻痺は、前腕の骨と骨の間を走る神経の周りで起こる麻痺です。原因は神経炎のほか、外傷や絞扼性障害が挙げられます。皮膚の感覚障害はみられないことが多いと記載されています。診断には症状の特徴に加え、必要に応じて筋電図検査・X線・MRI・超音波検査などが用いられます。治療は原因が明らかでない場合は保存的治療が中心で、回復するケースが多いとされていますが、3〜6か月様子を見て回復しない場合には手術が選択されることがあります。
主な症状
前骨間神経麻痺では母指と示指の第1関節の動きが制限され、感覚障害は起こりません。手のひら側で丸を作ると母指の第1関節が反られ、示指が過伸展になる“涙のしずくサイン”が陽性になります。後骨間神経麻痺では指が下がる“下垂指”の状態になりますが、感覚障害はみられません。いずれも皮膚の感覚の異常は少ないのが特徴です。
原因
原因としては神経炎、外傷、絞扼性神経障害などがあります。神経炎では肘周辺の痛みや麻痺が生じることがあるとされています。
病態
前骨間神経は正中神経から分岐し母指と示指の動きを主に支配します。後骨間神経は橈骨神経から分岐して回外筋の周囲を通り、指を伸ばす筋肉を支配します。
検査と診断
診断
確定診断には筋電図検査、X線検査、MRI検査、超音波検査などが必要に応じて行われます。
治療
治療
原因が明らかでないものや回復の可能性があるものは保存的治療が行われます。回復するケースが多いとされ、3〜6か月様子を見て回復しない場合に手術が検討されることがあります。手術には神経剥離やくびれ部の切除・縫合が含まれることがあります。神経の手術で回復の望みが少ない場合には腱移行手術が行われることもあります。
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出典
参考: 日本整形外科学会(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。