病気の解説
左室右房交通症
受診の目安
左室右房交通症の症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、小児科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
左室右房交通症は、右房と左室の間に交通がある先天性心疾患の一つです。自然閉鎖の可能性は少なく、治療が必要となる場合があります。肺体血流比が1.5〜2.0以上の場合には外科手術の適応とされることがあります。
主な症状
出生後すぐに心雑音に気づかれることが多く、1/4の症例では左室容量負荷による心不全の症状を呈することがあります。心雑音は汎収縮期雑音で、左右の短絡量が多いと心尖部で拡張期ランブルを認めることがあります。
検査と診断
診断
診断にはカラードプラ法で左室から右房内へ収縮期の異常血流を確認します。右房内で酸素飽和度の上昇があり、三尖弁逆流や他の病変との鑑別をします。心エコー図では右房内の異常血流の最高流速が高い場合、左室からの短絡と判断されることがあります。胸部X線では左房・左室・右房の拡大と肺血管陰影の増強がみられることがあります。心電図では右房・右室負荷を示す波形や、時に右脚ブロックを認めることがあります。確定診断には左室造影が有用で、特に左前30度+頭側40度の造影が役立つ場合があります。三尖弁閉鎖不全を合併した心室中隔欠損との鑑別が必要です。
治療
治療
自然閉鎖の可能性は少なく、心内膜炎の合併もあるため、肺体血流比が1.5〜2.0以上の場合には外科手術の適応となることがあります。
経過と生活
経過・予後
手術を受けない場合は欠損孔の大きさや合併奇形により予後が異なり、短絡量が多いと心不全をきたすおそれがあります。手術治療の成績は概ね良好とされています。
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出典
参考: 小児慢性特定疾病情報センター(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。