病気の解説
急性喉頭蓋炎
別名:喉頭蓋炎
緊急性の高い症状
のどの激しい痛みでつばも飲み込めずよだれが出る・息苦しい・前かがみでしか呼吸できない・声がこもるときは、気道がふさがるおそれがあり、ただちに救急(119)を要請してください。
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
のどの強い痛みで水分も飲み込みにくいときは、速やかに受診してください。
基本
概要
急性喉頭蓋炎は、喉頭蓋の腫れや感染によって気道が狭くなる状態です。小児では症状が急速に進むことがある一方、成人でも気道が閉塞することがあり得ます。感染の原因としては細菌が関与することがあり、喉頭蓋炎の予防には Hibワクチンが効果的とされています。治療では、気道が確保されることが重要で、場合によっては呼吸用チューブの挿入や気管切開が行われることがあります。抗菌薬は多くの患者に投与され、培養結果により薬が変更されることもあります。
主な症状
小児の喉頭蓋炎では、突然の強いのどの痛み、飲み込みづらさ、発熱、よだれ、声のくぐもりなどの症状が現れ、吸気性喘鳴や呼吸困難が進行することがあります。成人でものどの痛みや発熱、飲み込みづらさ、よだれなどの症状がみられ、気道閉塞は急速には起こりませんが起こり得ます。診察では喉頭蓋の炎症が外からは見えにくいことがあります。
原因
喉頭蓋炎の原因として細菌感染が挙げられます。特にインフルエンザ菌 b 型による喉頭蓋炎はかつて小児で多くみられましたが、定期予防接種により現在では成人での発生が多いとされています。小児では他の細菌による喉頭蓋炎もあり得ます。
リスク因子
喉頭蓋炎は小児で気道が細いため重症化しやすいことがあります。成人でも気道の腫れが進むと呼吸困難につながることがあります。予防として Hibワクチンの効果が挙げられます。
検査と診断
検査
診断は喉頭鏡を用いた観察(通常は手術室で)や、場合によってはX線検査で行います。症状が軽度のときには血液検査や喉頭周囲の培養検査が行われることがあります。
診断
喉頭蓋炎を疑う場合は入院することがあります。診断は喉頭鏡で喉頭蓋を見る方法が一般的です。症状が軽度と判断される場合はX線検査を検討します。培養検査で原因菌を特定することもあります。
治療
治療
喉頭蓋炎の治療では、気道が開いた状態を確認します。小児では手術室で経口気管挿管を行い、喉頭の腫れによる気道閉塞を防ぎます。成人で呼吸困難がある場合には同様に挿管が行われることがあります。呼吸困難がない場合は集中治療室での経過観察で十分なこともあります。通常は挿管は60時間以下で行われることが多いとされています。必要に応じて気管切開を検討します。すべての患者には抗菌薬が投与され、培養結果に応じて薬を変更することがあります。
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出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。