病気の解説

悪性骨腫瘍

まず相談する診療科がん治療科(腫瘍内科・外科)
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受診の目安

  • 骨のあたりの痛みや腫れが続く、だんだん強くなる(国立がん研究センター)
  • 思い当たるけががないのに骨が折れた(国立がん研究センター)(米国国立がん研究所)
  • しこりがあり、触ると温かい、説明のつかない発熱を伴う(米国国立がん研究所)

骨の痛みや腫れは、成長痛やスポーツによるけがなど腫瘍以外の原因でもよく起こり、症状だけで悪性骨腫瘍かどうかを判断することはできません(国立がん研究センター)。まずは整形外科で相談し、骨の腫瘍が疑われる場合は、骨の肉腫の治療経験が豊富な専門施設(骨軟部腫瘍を扱う診療科)で、ためらわずに診断を受けることが勧められています(国立がん研究センター)。疑いがあるときは、専門医を受診するまでなるべく安静にし、痛む手足に体重をかけないようにすることが大切とされます(国立がん研究センター)。

基本

悪性骨腫瘍とは

ここでいう悪性骨腫瘍は、骨そのものから発生するがん(原発性悪性骨腫瘍、骨の肉腫)を指します。ほかの臓器のがんが骨に広がった「骨転移」とは別のもので、大人では骨転移のほうがずっと多くみられます(米国国立がん研究所)。骨の肉腫は数の少ない「希少がん」の代表で、主な種類には次のものがあります(国立がん研究センター)。

  • 骨肉腫:骨をつくる細胞から発生します。10代から20代に多く、膝や肩のまわりに起こりやすい一方、高齢の人にも一定の割合でみられます(国立がん研究センター)(米国国立がん研究所)。
  • 軟骨肉腫:軟骨から発生します。主に40歳代以上にみられ、太ももの骨、骨盤、腕の骨に多いとされます。ゆっくり大きくなることが多い腫瘍です(国立がん研究センター)(米国国立がん研究所)。
  • ユーイング肉腫:主に20歳以下の子どもや若い人にみられ、太ももの骨、骨盤、背骨などに多く、骨以外の組織にできることもあります(国立がん研究センター)。

主な症状

  • 腫瘍がある場所の痛みと腫れが、最も多い症状です(国立がん研究センター)。ただし、痛みが出ない骨のがんもあります(米国国立がん研究所)。
  • 腫瘍で骨が弱くなり、骨折して見つかることがあります(国立がん研究センター)。
  • 骨盤や背骨にできた場合は外から見えにくく、大きくなってから、またはまひなどが出てから見つかることがあります(国立がん研究センター がん情報サービス)。
  • しこりや、原因のわからない発熱がみられることもあります(米国国立がん研究所)。

原因・なりやすい要因

多くの場合、はっきりした原因はわかっていません。米国国立がん研究所は、なりやすさに関わる要因として次のものを挙げています(米国国立がん研究所)。

  • 以前に受けた放射線治療や、一部の抗がん剤による治療、造血幹細胞移植
  • 網膜芽細胞腫、リー・フラウメニ症候群などの遺伝性の病気
  • 40歳以上での骨パジェット病(骨肉腫のなりやすさに関係)

検査と診断

診断

問診や血液検査に加え、X線(レントゲン)、CT、MRI、骨シンチグラフィー、PETなどの画像検査で、腫瘍の場所や広がりを調べます(国立がん研究センター)(米国国立がん研究所)。最終的な診断には、腫瘍の組織を取って顕微鏡で調べる生検が必要です。生検のやり方が適切でないと、のちにより大きな手術が必要になることがあるため、生検も専門施設で行うことが望ましいとされます(国立がん研究センター)。

治療

治療

  • 手術:骨の肉腫の治療の基本で、腫瘍を周りの正常な組織ごと切除します。手足にできた場合は、できるだけ手足を残す手術(患肢温存術)が試みられ、骨の再建が必要になることがあります(国立がん研究センター)(米国国立がん研究所)。
  • 化学療法(抗がん剤):骨肉腫とユーイング肉腫では、手術の前後に化学療法を行うことが欠かせないとされます。骨肉腫では「手術前の化学療法→手術→手術後の化学療法」が標準とされ、治療期間は合計で半年から1年ほどとされます(国立がん研究センター)。軟骨肉腫では通常、化学療法は使われません(米国国立がん研究所)。
  • 放射線治療:ユーイング肉腫は放射線が比較的効きやすく、切除が難しい背骨や骨盤では手術の代わりに放射線をあてることもあります。骨肉腫や軟骨肉腫では効果はあまり高くないと考えられています(国立がん研究センター)。

治療方針は腫瘍の種類や広がり、年齢や体の状態によって、専門のチームで決められます。

経過と生活

経過

骨肉腫やユーイング肉腫では、見つかった時点で肺などへの転移があっても、化学療法などで治癒が見込めることがあります(国立がん研究センター)。治療後は長期にわたって定期的な通院と検査が必要で、年月がたってから再発や転移が見つかるまれな例もあるとされます(国立がん研究センター)。

がん治療科(腫瘍内科・外科)で扱うほかの病気

国家試験での出題

医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。

出典

国立がん研究センター 希少がんセンター「骨の肉腫」 / 国立がん研究センター がん情報サービス「骨肉腫〈小児〉」 / 米国国立がん研究所(NCI)「Primary Bone Cancer」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。