病気の解説

新生児呼吸窮迫症候群

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受診の目安

この病気は主に早く生まれた赤ちゃん(早産児)に、生まれてすぐから数時間のうちに起こり、多くは生まれた病院の新生児集中治療室(NICU)で診断・治療されます。ご家族は、治療の内容や見通し、退院後の通院について担当医(新生児科・小児科)に確認してください。

  • 呼吸が速く浅い、うなるような声、呼吸のたびに小鼻が開く、肋骨の間がへこむ、皮膚や唇が青紫色、呼吸や心拍が不規則——こうした様子は赤ちゃんの呼吸が苦しいサインです。
  • 多くの赤ちゃんは回復しますが、退院後も追加の医療的ケアが必要になることがあります。退院後に注意する症状と連絡先は、退院前に担当医・看護師に確認しておきましょう。
  • 退院後に上のような呼吸の異常に気づいたときは、ためらわず担当の医療機関に連絡してください。

赤ちゃんの呼吸の異常はほかの病気でも起こり、症状だけで病名は判断できません。

出典:NHLBI Respiratory Distress Syndrome (RDS)、NHLBI Newborn Breathing Conditions: Symptoms、MedlinePlus Premature Babies

基本

概要

新生児呼吸窮迫症候群は、特に早産児に多く見られる呼吸のトラブルです。出生直後に呼吸が苦しそうになるのが特徴で、肺の表面を滑らかにして膨らみやすくする肺サーファクタントが不足していることが主な原因とされています。適切な治療により多くの赤ちゃんが回復しますが、重症では合併症や後遺症を残すこともあります。

主な症状

出生直後から速い呼吸(頻呼吸)になることが多いです。鼻の穴を広げて呼吸をする、うなるような呼吸音、胸やお腹の筋肉を使った呼吸、皮膚や唇の青紫色の変化(チアノーゼ)などが現れます。症状は通常すぐに現れ、12〜24時間で悪化することがあります。重症では全身の活動が低下し、授乳が難しくなることもあります。

原因

肺サーファクタントの不足が主な原因です。妊娠後期には作られ始めますが、早産だと十分でないことがあります。帝王切開や母体の糖尿病、白人の男児にやや発症が多いとされることもあります。

病態

病気の根本的な原因は肺サーファクタント不足です。妊娠34週未満の早産児では十分な量が作られていないことが多く、肺胞が潰れやすくなります。

検査と診断

検査

診断の第一歩は出生までの経過や母体情報、出生時の状態を確認することです。血液検査や血液ガス分析、低酸素血症や酸性血症の有無を調べます。胸部レントゲンでは肺が白くすりガラスのように見える所見があり、肺胞の虚脱や換気不良を反映します。他の原因を除外するための検査も行われます。

治療

治療

呼吸を助け、サーファクタント不足を補う治療が中心です。軽症では酸素だけでよい場合もありますが、多くは人工呼吸器や鼻からの呼吸補助を使います。中等度~重症では気管内チューブによる人工呼吸と人工サーファクタントの投与が行われます。妊娠中の早産が予想される場合には母体へステロイドを投与して胎児の肺を maturer することがあります。重症例では高濃度酸素、血圧管理、肺血管拡張薬、場合によっては体外式膜補助なども検討されます。

経過と生活

予防

妊娠34週未満の早産を避けることが重要とされます。母体の糖尿病管理、帝王切開の計画、妊娠高血圧症候群の適切な管理などがリスクを下げると考えられています。早産が予想される場合の対応や、出生後は早期の適切な医療機関での対応が重症化を防ぐとされています。

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出典

参考: 「新生児呼吸窮迫症候群」の原因をご存じですか? 発症しやすい特徴を併せて医師が解説 | メディカルドック(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
受診の目安の出典:NHLBI Respiratory Distress Syndrome (RDS) / NHLBI Newborn Breathing Conditions: Symptoms / MedlinePlus Premature Babies(2026-10-13 確認)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。