病気の解説

皮膚むしり症

別名:スキンピッキング、スキン・ピッキング

まず相談する診療科精神科
この解説の項目5項目

受診の目安

皮膚むしり症では、むしり行為が大きな苦痛や日常生活の支障を生じさせる場合もあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、精神科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。

基本

概要

皮膚むしり症とは、皮膚をむしってしまう行為が繰り返される状態のことを指します。むしる部位や方法は人によって異なり、時間とともにむしる部位が変わることもあります。無意識に行うこともあれば、意識的に行う場合もあります。外見への不満だけが原因とは限らず、むしる前に緊張感や不安を感じ、それを和らげるために行うことがあります。むしる行為には儀式的な要素が伴い、特定のかさぶたを探して剥がす、道具を使って剥がす、剥がしたかさぶたを口に入れるといったこともあります。体の他の反復行動を伴うこともあり、他人の皮膚をむしる人もいます。自分の行為を自制できないと感じることが多いです。

主な症状

皮膚をむしることにより、皮膚に損傷がみられることがあります。むしる行為を減らそうとしたり、やめようとしたりする努力が続くにもかかわらず、症状が現れることがあります。むしり行為が大きな苦痛や日常生活の支障を生じさせる場合もあります。

検査と診断

診断

診断は、医師による評価と、時には身体の診察や検査を含む評価に基づきます。皮膚をむしる行為が過度で皮膚に損傷がみられること、むしる行為をやめようとする努力があること、むしる行為によって日常生活に支障が生じていることなどが診断の根拠になります。薬物や他の医学的な状態(例:薬物や疥癬など)が原因であるべきではありません。

治療

治療

治療としては、認知行動療法の習慣逆転法が選択されることがあります。これは、むしる行為に対する自覚を高め、引き金となる状況を特定し、むしる代わりの行動へ置き換える練習を行う方法です。薬物療法としてはN-アセチルシステインやメマンチンが使われることがあります。これらはグルタミン酸神経系に作用し、むしりを軽減する可能性があります。うつ病や不安症が併存する場合には、選択的セロトニン再取り込み阻害薬やクロミプラミンが役立つことがあります。いずれも個別の状態に応じた判断が必要です。

精神科で扱うほかの病気

出典

参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。