病気の解説

肺アスペルギルス症

まず相談する診療科呼吸器内科
この解説の項目5項目

受診の目安

肺アスペルギルス症では、喘鳴、せき、息切れ、微熱などの症状が現れます。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、呼吸器内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。

基本

概要

アレルギー性気管支肺アスペルギルス症は、喘鳴やせき、息切れ、微熱といった初期のサインから始まることがあります。発熱以外の症状は次第に重くなる傾向があり、体調不良感や食欲低下を感じることもあります。せきとともに茶色がかった斑点やかたまりが出ることがあります。

主な症状

喘鳴、せき、息切れ、微熱などの症状が現れます。長く続くことがあり、体調が思わしくないと感じることが多いです。せきと一緒に茶色がかった斑点やかたまりがみられることがあります。

検査と診断

診断

診断には胸部X線検査または胸部CT、たんのサンプル検査、血液検査が使われます。喘息や嚢胞性線維症の人では、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症かどうかを調べることがあります。X線では肺炎に似た所見が見られることがあり、病変はその場にとどまらず他の部位へ移動することもあり、主に肺の上部に現れることがあります。長く患う場合には広がった気道が見えることがあり、気道には粘液の栓が詰まっていることがあります。たんを顕微鏡で見ると過剰な好酸球とともに真菌が見えることがあります。血液検査では好酸球とアスペルギルスに対する抗体値が高いことが分かります。血液中のIgE抗体値の上昇はアレルギー反応を示すことが多いため、IgE値も測定します。皮膚テストでアスペルギルスに対するアレルギーがあるかを判定します。

治療

治療

治療には喘息治療薬が使われ、場合によって抗真菌薬が使われることがあります。アスペルギルスは生活環境のいたるところに存在するため、完全に接触を避けるのは難しいです。治療にはコルチコステロイド(口から飲む薬が多く、初めは高用量で徐々に減量していくことが一般的とされます)や気道を広げる薬(気管支拡張薬)が用いられ、粘液の栓を吐き出しやすくすることが期待されます。吸入薬の効果は病気によって異なるとされています。肺から真菌を除去するためにイトラコナゾールという抗真菌薬をコルチコステロイドと併用することもあると述べられています。なお、症状の変化が少ないまま肺損傷が進行することがあるため、定期的な検査として胸部X線検査・肺機能検査・血液検査による好酸球やIgE抗体の値の測定が推奨されることがあります。

呼吸器内科で扱うほかの病気

出典

参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。