病気の解説

腕神経叢損傷

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受診の目安

バイクの転倒や転落、機械への巻き込まれなどで腕や肩を強く引っぱられたあとに、腕が上がらない・ひじが曲げられない・手や指が動かない・腕や手の感覚が鈍いといった症状が出たときは、早めに整形外科(けがの直後は救急外来)を受診してください。回復が見込めるかを早い時期に判断することが、治療方針に関わります。

  • 出産のときに肩が引っかかって生まれた赤ちゃんが、片方の腕を動かさない・だらんとしているときも、小児科や整形外科に相談してください。

症状だけでこの病気かどうかを判断することはできません。気になる症状があれば医療機関で診察を受けてください。

出典:日本整形外科学会「腕神経叢損傷」、MedlinePlus: Brachial Plexus Injuries (NIH/NLM)

基本

概要

腕神経叢は首のあたりの神経根が集まってできる神経の集まりです。高所からの転倒や機械に腕が巻き込まれるなどの外力で、肩や上肢の運動や感覚に障害が生じることがあります。分娩時の影響で生じる場合もあり、損傷の程度や場所によって、肩から手までの動きや手の感覚がそれぞれ異なります。外傷の仕方によって引き抜き損傷や有連続性損傷、断裂などのタイプがあります。出典:0,1,2,3,4,5,6

主な症状

外傷後に肩の挙上や肘の曲げが難しくなり、場合によっては手指が動かなくなることがあります。産道狭窄での分娩麻痺では、分娩の経過により腕神経叢が損傷することがあります。損傷の部位と程度により、肩や腕の動きや感覚が異なります。出典:0

原因

腕神経叢は首の神経根が集まってでき、鎖骨と第1肋骨の間を通って上肢へ行きます。オートバイやスキー事故の衝撃、腕が巻き込まれる力、鎖骨部の傷や肩関節の脱臼、鎖骨骨折の骨片などによって損傷します。産科では骨盤位分娩や肩難産の際に引き離すような力がかかり損傷します。損傷のタイプには引き抜き損傷、有連続性損傷、断裂があり、全型・上位型・下位型に分類されます。出典:1

病態

損傷の高位や部位によって、運動麻痺や感覚障害が生じます。全型では肩から手までの運動と感覚が障害され、引き抜き損傷では特定の神経根が抜けることがあります。MRIやX線で関連する他の外傷を確認することがあります。出典:1,5

検査と診断

診断

頸部や鎖骨上窩の痛みや腫れ、上肢の運動麻痺・感覚障害を詳しく評価します。損傷の高位や範囲により上位型・下位型・全型に分けられ、神経根の引き抜き損傷かどうかの判断には神経検査や画像検査が行われます。分娩麻痺では上位型が多いと説明されています。出典:2

治療

治療

自然回復が難しい場合には神経の再建を検討します。神経移植で再建を試みる場合や、神経根の引き抜き損傷には代替の移行術が選ばれることがあります。肩の機能を回復させるための術式(肩関節固定術や筋移行術)、肘の屈曲機能の回復を目指す術式もあります。全型では筋移植を含む複数の手技が検討されることがあります。出典:6

経過と生活

経過・予後

損傷の型や程度により回復の程度は異なり、全型では回復が難しい場合もあります。具体的な回復の見込みや時期は診断や経過観察を通じて判断されます。出典:0,2,6

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出典

参考: 日本整形外科学会(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
受診の目安の出典:日本整形外科学会「腕神経叢損傷」 / MedlinePlus: Brachial Plexus Injuries (NIH/NLM)(2026-10-13 確認)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。