病気の解説
離断性骨軟骨炎
別名:関節ネズミ、関節遊離体
受診の目安
離断性骨軟骨炎では、初期には運動後の不快感や鈍い痛みなどがあり、特異的な症状は少ないです。症状が強い・急に悪化する・なかなか治らないときは、早めに整形外科を受診してください。気になるときは放置せず相談してください。
基本
概要
離断性骨軟骨炎は、軟骨の下の骨が繰り返しの負荷や外傷などにより壊死し、骨軟骨片が分離・遊離してしまう病気です。発育期のスポーツ選手に起こることがあり、膝の内側の大腿骨寄りに起こることが多いとされています。初期は痛みが続く程度で特異的な症状は少なく、軟骨片が遊離すると引っかかり感やズレ感、場合によっては膝の中で音がすることがあります。早期診断が大切とされています。
主な症状
初期には運動後の不快感や鈍い痛みなどがあり、特異的な症状は少ないです。軟骨表面の亀裂や変性が進むと痛みが強くなり、スポーツ活動に支障を来します。骨軟骨片が遊離すると引っかかり感やズレ感を感じ、 large な遊離片では膝の中でゴリッと音がすることがあります。
原因
成長期のスポーツ選手に起こりやすく、繰り返されるストレスや外傷により軟骨下の骨に負荷がかかることが原因と考えられています。血流の障害により軟骨下の骨が壊死し、骨軟骨片が分離して遊離します。性別は男性にやや多く、10代が発生年齢として挙げられます。
病態
膝関節では大腿骨の内側が多く、発育期には安静や免荷などにより自然治癒することが多いとされています。軟骨下の骨の壊死が関係して骨軟骨片の分離・遊離につながると理解されています。
検査と診断
診断
初期には通常のX線では写りづらいため、確定にはMRI検査が用いられます。骨軟骨片が分離・遊離してくる時期にはX線でも異常が出ることがあり、特殊な角度からのX線撮影も有効です。
治療
治療
発育期で骨軟骨片が安定している場合は、免荷歩行や膝関節の安静などの保存的治療を選ぶことがあります。X線やMRIで回復が見られれば徐々に活動を再開します。軟骨下の骨の癒合が遷延している場合や発育期以降では、関節鏡下で患部に穴を開けて出血を促し治癒を促進させる治療が行われることがあります。保存療法で効果がない場合や骨軟骨片が剥離・遊離している場合には整復固定術や骨釘・生体吸収性ピンで骨軟骨片を固定することがあります。遊離骨軟骨片が小さい場合は摘出のみが行われることもあり、状態が悪く骨癒合を期待できない場合にはモザイク手術として自家骨軟骨片を移植する方法が検討されることがあります。
整形外科で扱うほかの病気
国家試験での出題
医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。
出典
参考: 「膝離断性骨軟骨炎」|日本整形外科学会 症状・病気をしらべる(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。