病気の解説

頭蓋咽頭腫

まず相談する診療科耳鼻咽喉科がん治療科(腫瘍内科・外科)
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受診の目安

  • 見える範囲が狭くなった、視力が落ちた、物にぶつかりやすくなったなど、見え方の変化が続くとき
  • 頭痛や吐き気・嘔吐がくり返し起こるとき
  • のどが異常にかわき、尿の量や回数が目立って増えたとき
  • 子どもの身長の伸びが遅い、思春期の始まりが早すぎる・遅すぎる、急に体重が増えたとき
  • 大人で、月経が不順になった、性機能が落ちた、だるさが続くなど、ホルモンの不調を思わせる症状があるとき

脳の腫瘍の診療は主に脳神経外科が担当し、子どもでは小児科、ホルモンの症状では内分泌内科、見え方の症状では眼科が入口になることもあります。これらの症状は他の多くの病気でも起こるため、症状だけで判断することはできません。画像検査などで確かめる必要があります(米国国立がん研究所)(がん情報サービス)。

基本

頭蓋咽頭腫とは

頭蓋咽頭腫は、脳の底にあるホルモンの司令塔「下垂体」や「視床下部」、そして目からの情報を伝える視神経の近くにできる腫瘍です(がん情報サービス)(米国国立がん研究所)。良性(悪性度が低い)の腫瘍で、脳の他の場所や体のほかの部分に広がることはありません(がん情報サービス)(米国国立がん研究所)。ただし、大きくなると周りの大切な部分を押して、視覚・ホルモン・成長などに影響が出ることがあります(がん情報サービス)。腫瘍の一部が液体のたまった袋(のう胞)になっていることが多いとされます(米国国立がん研究所)。

子どもに多い腫瘍ですが、大人にも起こります(がん情報サービス)(米国国立がん研究所)。

主な症状

症状は、腫瘍がどこを押しているかによって違います(米国国立がん研究所)。

  • 見え方:視神経やその交差する部分が押されると、視力の低下や見える範囲の欠けが起こることがあります(がん情報サービス)(米国国立がん研究所)。
  • ホルモン:下垂体や視床下部が押されてホルモンが不足すると、成人では月経不順、性機能の低下、甲状腺の働きの低下などが起こることがあります。尿の量を調節するホルモンが減ると、のどがかわいて尿がたくさん出る「尿崩症」になることがあります(がん情報サービス)(米国国立がん研究所)。
  • 子どもの成長:背が伸びにくい、思春期が早すぎたり遅れたりする、体重が増える、といった変化がみられることがあります(米国国立がん研究所)。
  • その他:頭痛、吐き気・嘔吐、ふらつき、異常な眠気、性格や行動の変化などが出ることもあります(米国国立がん研究所)。

原因

脳の細胞の増え方の変化が関係するとされますが、はっきりした原因はわかっていないことが多く、なりやすさにつながる要因も知られていません(米国国立がん研究所)。

検査と診断

診断

神経の働きを調べる診察に加えて、見える範囲を調べる視野検査、MRIやCTなどの画像検査、血液でホルモンの量を調べる検査が行われます。手術などで取った組織を顕微鏡で調べて診断を確定することもあります(米国国立がん研究所)(がん情報サービス)。

治療

治療

  • 手術:治療の基本は手術です(がん情報サービス)。鼻の奥から内視鏡を入れて取り除く方法が増えており、腫瘍が大きい場合などには頭を開く手術も検討されます(がん情報サービス)(米国国立がん研究所)。視床下部や下垂体を傷つけるおそれがあるときは、無理に全部を取らずに一部を取ることもあります(がん情報サービス)(米国国立がん研究所)。
  • 放射線治療:取りきれなかった場合や再発をくり返す場合に、周りへの影響をできるだけ抑える方法で放射線をあてることがあります(がん情報サービス)(米国国立がん研究所)。
  • のう胞への処置:液体のたまった袋から液を抜く処置や、袋の中に直接薬を入れる治療が行われることがあります(米国国立がん研究所)。
  • ホルモンの補充:腫瘍や治療の影響でホルモンが足りなくなった場合は、薬で補います。生涯続ける必要がある人もいます(がん情報サービス)(米国国立がん研究所)。

子どもの場合は、小児の脳腫瘍に詳しい複数の専門家がチームで治療にあたるとされます(米国国立がん研究所)。

経過と生活

経過と治療後の生活

命の見通しは一般に良好とされる一方で、手術のあとに再発することが少なくありません(米国国立がん研究所)。そのため、治療後も何年にもわたってMRIで定期的に確認します(米国国立がん研究所)。

腫瘍のできた場所や治療の影響で、長い年月がたってから問題が出てくることがあります(晩期合併症)。ホルモンの不足、成長や思春期の異常、甲状腺の病気、不妊、肥満、見え方の障害、学習や行動の変化などが挙げられており、長期の経過観察と専門家への相談が大切です(がん情報サービス)(米国国立がん研究所)。

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出典

国立がん研究センター がん情報サービス「脳腫瘍〈成人〉」 / 同「脳腫瘍〈小児〉」 / 米国国立がん研究所(NCI)「Childhood Craniopharyngioma Treatment (PDQ) – Patient Version」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。