病気の解説

慢性扁桃炎

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緊急性の高い症状

  • 息がしにくい
  • よだれが飲み込めずに垂れてくる
  • ほとんど飲み込めないほどのどがつらい
  • 扁桃の手術を受けたあとに、のどや口から出血した

このような場合は、すぐに医療機関を受診してください(MedlinePlus)(MSDマニュアル家庭版)。

出典:MedlinePlus「Tonsillitis」、MSDマニュアル家庭版「のどの感染症」

当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。

受診の目安

  • のどの痛みや発熱をともなう扁桃の腫れを、何度もくり返すとき
  • のどの痛みが数日続く、飲み込むと痛む、ぐったりしているとき(MedlinePlus)
  • 扁桃のくぼみに白いかたまりがたまる、口臭が続くなど、扁桃の不調が長引くとき(MSDマニュアル家庭版)
  • 扁桃が大きく、いびきや睡眠中の呼吸の止まりが気になるとき(MSDマニュアル家庭版)

相談先は耳鼻咽喉科です。強いのどの痛みがあっても、すべてが扁桃炎とは限らず、扁桃の周りに膿がたまる病気や、ウイルスによる別の病気のこともあります(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)。症状だけで病名を判断することはできません。

基本

慢性扁桃炎とは

扁桃は、のどの奥の左右にあるリンパの組織で、口や鼻から入る病原体を受け止める働きをしています(MedlinePlus)。ここにウイルスや細菌が感染して炎症を起こすのが扁桃炎です(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)。扁桃炎をくり返したり、扁桃に汚れや細菌がたまった状態が続いたりするものを、慢性の扁桃炎として扱います。くり返す扁桃の感染は、扁桃をとる手術を考えるきっかけの一つとされます(MSDマニュアル家庭版)。

主な症状

炎症が強まったときは、次のような症状が出ます。

  • 強いのどの痛み、飲み込むときの痛み。痛みが耳にひびくこともあります(MSDマニュアル家庭版)(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)。
  • 扁桃が赤く腫れ、白っぽい膿や斑点が付く(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)(MedlinePlus)。
  • 発熱、首のリンパ節の腫れ(MedlinePlus)。

落ち着いている時期にも、扁桃の小さな穴に白いかたまり(膿栓・扁桃の石)が詰まり、続く口臭の原因になることがあります。この中に細菌がとどまり、扁桃炎をくり返しやすくなると説明されています(MSDマニュアル家庭版)。

原因・なりやすい要因

扁桃炎の多くはかぜのウイルスによるもので、細菌、とくにA群溶血性レンサ球菌(溶連菌)が原因になることもあります(MedlinePlus)(MSDマニュアル家庭版)。扁桃炎そのものがうつるわけではありませんが、原因となるウイルスや細菌は人から人へうつるため、こまめな手洗いが勧められます(MedlinePlus)。

子どもに多く、細菌による扁桃炎は学童期に多いとされます(MedlinePlus)。

検査と診断

診断

のどや首を診察し、腫れや白い付着物、リンパ節の腫れを確かめます。見た目だけではウイルスか細菌かの区別がつきにくいため、溶連菌の有無を調べる迅速検査や、のどをぬぐって細菌を育てる検査が行われることがあります(MedlinePlus)(MSDマニュアル家庭版)。

治療

治療

  • 炎症が起きたとき:細菌が原因なら抗菌薬を使い、症状が軽くなっても指示どおり飲み切ることが大切です。ウイルスが原因なら、ウイルスそのものに効く薬はなく、症状をやわらげる治療が中心です(MedlinePlus)。膿を取り除く処置やうがいを行い、食事がとれないときは点滴や入院が必要になることもあります(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)。
  • 扁桃をとる手術(扁桃摘出術):子どもでは、溶連菌による扁桃炎のくり返し(1年に6回、2年間で年4回以上、または3年間で年3回以上)、抗菌薬で治りにくい重い感染、扁桃が大きく呼吸をさまたげる場合などに検討されます(MSDマニュアル家庭版)(MedlinePlus)。大人ではこうした決まった基準はなく、扁桃の石によるひどい口臭がある場合などに行われることがあり、年齢や体の状態をふまえて判断されます(MSDマニュアル家庭版)。

手術後の出血はまれですが、手術後24時間以内か、7日後ごろに起こりやすいとされ、出血したら病院を受診します(MSDマニュアル家庭版)。

日常生活の注意・セルフケア

治療中は、医療機関の指示を優先してください。

  • 十分に休み、水分をしっかりとります(MedlinePlus)(MSDマニュアル家庭版)。
  • やわらかい食べ物や、温かい飲み物・冷たいものなど、のどにやさしいものを選びます(MedlinePlus)。
  • たばこの煙など、のどを刺激するものを避けます(MedlinePlus)。
  • 子どもや10代にアスピリンを与えないこと、小さな子どもにはのど飴をのどに詰まらせるおそれがあることに注意します(MedlinePlus)。

耳鼻咽喉科で扱うほかの病気

出典

MedlinePlus「Tonsillitis」 / 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「口腔・咽頭の病気」 / MSDマニュアル家庭版「のどの感染症」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。