病気の解説

くる病

別名:エジコくる病、クル病、背むし、骨軟化症

まず相談する診療科内分泌・代謝内科
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受診の目安

  • 子どもの脚がO脚・X脚のように曲がっている、または曲がりが目立ってきたとき
  • 身長の伸びが周りと比べて遅いと感じるとき
  • 骨や関節を痛がる、関節が腫れている、歩き方がおかしいとき
  • 大人で、骨の痛み、筋力の低下、骨折しやすさが気になるとき

子どもは小児科、大人は内科(内分泌・代謝内科)や整形外科が相談先です。脚の形や成長の遅れにはほかの原因もあり、症状だけでくる病かどうかは判断できません。血液検査やレントゲン検査で確かめます(MedlinePlus)(難病情報センター)。

基本

くる病とは

くる病は、骨にカルシウムやリンがうまく沈着せず、成長期の子どもの骨が軟らかく弱くなる病気です(MedlinePlus)。骨の伸びる部分が閉じる前の子どもに起こるものを「くる病」、大人に起こる同じしくみの病気を「骨軟化症」と呼びます(難病情報センター)。ビタミンDの不足によるものが多い一方、生まれつきの体質によるものもあります(MedlinePlus)。

主な症状

  • 骨の変形:脚などの骨が曲がったり、歯の形に異常が出たりします(MedlinePlus)。
  • 成長の遅れ:背の伸びが悪くなることがあります(MedlinePlus)(難病情報センター)。
  • 痛み・動きにくさ:骨の痛みや押したときの痛み、関節の腫れ、歩きにくさがみられることがあります(MedlinePlus)(難病情報センター)。

大人の骨軟化症では、骨の痛みや骨折、筋力の低下が目立つとされます(難病情報センター)(MedlinePlus)。

原因・なりやすい要因

ビタミンDは、骨がカルシウムやリンを取り込むのに欠かせない栄養素です。日光を浴びると皮膚でつくられ、食事からもとられます(MedlinePlus)。

  • ビタミンD不足:外で過ごす時間が少ない、外出時にいつも日焼け止めを使っている、牛乳が飲めない・厳しい菜食などで食事からとる量が少ない、といった場合に不足しやすくなります。ビタミンDを補わずに母乳だけで育つ乳児も不足しやすいとされます(MedlinePlus)。
  • 体の病気や薬:腸での吸収を妨げる病気(セリアック病など)、肝臓や腎臓の病気、一部の薬が、ビタミンDの吸収や働きを妨げることがあります(MedlinePlus)。
  • カルシウムやリンの不足:これらが足りない場合にも起こります(MedlinePlus)。
  • 生まれつきの体質:血液中のリンが尿へ過剰に出てしまうタイプがあり、ふつうの量のビタミンDでは治らないため「ビタミンD抵抗性くる病」と呼ばれます。リンの排出を促すホルモン(FGF23)が過剰になることが原因で、遺伝子の変化のほか、腫瘍や薬が原因となることもあります(難病情報センター)。

検査と診断

診断

血液や尿の検査と、レントゲンなどの画像検査で診断します(MedlinePlus)。血液中のリンやビタミンDの値などを調べ、原因がビタミンD不足なのか、体質によるものなのかを見分けます(難病情報センター)(MedlinePlus)。

治療

治療

  • 不足を補う:ビタミンD不足によるものは、足りないビタミンD・カルシウム・リンを補うことが治療の中心です(MedlinePlus)。量や期間は医師が決めます(MedlinePlus)。
  • 体質によるもの:リンの飲み薬と、体内で働く形のビタミンDの薬を使う治療が行われてきました。日本ではFGF23の働きを抑える注射薬も使えるようになっています(難病情報センター)。

ビタミンDはとりすぎると、吐き気や食欲の低下、便秘、血液中のカルシウムの上昇などを起こすことがあるため、サプリメントを自己判断で多く使うことは避けます(MedlinePlus)。

経過と生活

予防

ビタミンD不足によるくる病は、魚、卵の黄身、きのこなどビタミンDを含む食品を食事にとり入れることが予防につながります(MedlinePlus)。日光にも当たる必要がありますが、浴びすぎると皮膚の老化や皮膚がんのリスクが高まるとされます(MedlinePlus)。母乳で育てている乳児にビタミンDを補うかどうかは、小児科で相談してください。

経過

体質によるビタミンD抵抗性くる病は、多くの場合、長く治療を続ける必要があり、定期的な通院が大切とされます。大人になって治療が要らなくなる人もいます。腫瘍や薬が原因の場合は、腫瘍の切除や薬の中止で治ることがあります(難病情報センター)。

内分泌・代謝内科で扱うほかの病気

国家試験での出題

医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。

出典

MedlinePlus「Rickets」 / MedlinePlus「Vitamin D Deficiency」 / 難病情報センター「ビタミンD抵抗性くる病/骨軟化症(指定難病238)」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。