病気の解説
インフルエンザ脳症
別名:インフルエンザ脳炎
緊急性の高い症状
発熱に加えて、意識がもうろうとする・けいれん・激しい頭痛や嘔吐・首が硬くて曲げられないなどがあるときは、ただちに救急(119)を要請してください。
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
インフルエンザ脳症では、嘔吐、意識障害、けいれん、異常行動、片麻痺などがあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、脳神経内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
インフルエンザ脳症は、インフルエンザの合併症の一つであり、非常に危険な病気です。死亡する可能性や後遺症が残ることもあるため、注意が必要です。主に子供や高齢者において、インフルエンザの発症時にリスクが高まります。発症メカニズムはまだ完全には解明されていませんが、発熱に伴い神経症状が現れる場合、インフルエンザ脳症が疑われます。
主な症状
インフルエンザ脳症の主な症状には、嘔吐、意識障害、けいれん、異常行動、片麻痺などがあります。特に、意識障害は呼びかけに反応しない状態が見られ、軽度の場合は判断が難しいことがあります。けいれんは、単純型と複雑型に分けられ、単純型は15分以内の短時間で発生し、複雑型は15分以上続くことが特徴です。また、異常行動として意味不明な言動や自分の手を噛む行動が報告されています。
原因
インフルエンザ脳症の原因は、インフルエンザウイルスによる感染が主な要因です。特に、インフルエンザにかかった際に発熱が見られ、その後に神経症状が現れることが多いです。発症のメカニズムはまだ完全には解明されていませんが、脳内の炎症や浮腫が関与していると考えられています。また、先天的な体質や代謝異常が関与する場合もあります。
検査と診断
検査
インフルエンザ脳症の診断には、医療機関での検査が必要です。初期には頭部CTやMRIで異常が見られないことが多く、診断が難しい場合があります。意識障害やけいれんが見られる場合、脳症の可能性が疑われ、早急な入院や精密な検査が求められます。また、血液検査を通じて脳内のウイルスの侵入を調べ、インフルエンザ脳症と脳炎を区別することも重要です。
治療
治療
インフルエンザ脳症の治療法は確立されていません。症状が悪化しないように支持療法が行われ、状態を観察しながら進められます。特に、けいれんが見られる場合は、適切な管理が必要です。また、インフルエンザ治療薬による異常行動にも注意が必要で、特定の薬剤が重篤化を招くことがあるため、使用を控えることが推奨されます。
脳神経内科で扱うほかの病気
国家試験での出題
医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。
出典
参考: インフルエンザ脳症とは?症状・原因・治療・病院の診療科目|病気スコープ(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。