病気の解説

カンジダ・アウリス

別名:かんじだ・あうりす

まず相談する診療科感染症内科
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受診の目安

カンジダ・アウリスでは、耳に定着・感染した場合は耳鼻科疾患に関連する症状、腋窩や鼠径部へ定着した場合は無症状のこともあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、感染症内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。

基本

概要

カンジダ・アウリスはCandida aurisという真菌です。主な特徴は、医療機関の環境や医療機器を介して人から人へ伝播する可能性があると考えられている点です。日本では耳由来の分離が多く、慢性中耳炎や外耳道炎など耳鼻科疾患と関係する報告が散見されます。海外では腋窩や鼠径部など皮膚への定着や血流感染症が見られ、院内でのアウトブレイク例も報告されています。入院患者では特に環境への定着と伝播を意識した対策が重要とされています。

主な症状

本真菌の主要症状は発症部位の疾患によって異なります。耳に定着・感染した場合は耳鼻科疾患に関連する症状、腋窩や鼠径部へ定着した場合は無症状のこともあります。血流感染症として発症すると、感染症としての症状が現れることがあります。なお、分離部位によって症状は異なりますが、耳漏が培養で認められることで感染が確認されることがあります。

原因

感染の主な経路は接触感染です。皮膚や体の部位に定着したC. aurisが、医療機器や院内環境の表面(ベッドレール、ドアノブ、血圧計など)を介して他の人へ伝播すると考えられています。

病態

本真菌は皮膚やその他の部位に定着することで疾患を起こします。腋窩・鼠径部など皮膚への定着は無症状の場合が多いですが、血流感染症へ進展するケースでは全身的な症状が現れることがあります。

リスク因子

入院患者や院内環境での接触感染の機会が多い状況で、皮膚や医療機器を介した伝播が起こり得ます。欧米などでは皮膚への定着と血流感染症の報告が多く見られます。

検査と診断

検査

耳へ定着・感染は耳漏の培養で診断することが多いです。皮膚定着は腋窩・鼠径部の皮膚ぬぐい検体の培養で確認します。血流感染症は血液培養がゴールドスタンダードですが感度が高くないため、複数回の培養が必要となることがあります。

診断

耳漏の培養が主な診断手段です。皮膚定着は腋窩・鼠径部の培養、血流感染症は血液培養が中心です。培養感度の限界を補うため、場合によって複数回の培養が行われることがあります。

鑑別

本真菌の診断には耳漏培養、皮膚ぬぐい培養、血液培養などを組み合わせて確認します。

治療

治療

侵襲性感染症に対しては迅速な治療開始が望まれます。カンジダ血症の第一選択薬としてエキノキャンディン系抗真菌薬(ミカファンギン、カスポファンギン)などが推奨されますが、分離株の薬剤感受性試験結果に応じて治療薬を決定します。耳漏分離例では治療が必要かどうかは症例ごとに判断します。

使われる薬

エキノキャンディン系抗真菌薬(ミカファンギン、カスポファンギン)が第一選択薬として挙げられています。薬剤感受性試験の結果に応じて治療薬を最適化します。

手術・処置

診断時には耳漏培養、皮膚培養、血液培養を行うことが一般的です。感染拡大を防ぐためには、入院時の腋窩・鼠径部の定着スクリーニングや個室隔離、医療機器や院内環境の消毒などの対策が重要とされています。

経過と生活

合併症

耳への定着・非侵襲性感染は比較的予後が良好とされますが、血流感染症は致死率が高い病態となり予後不良とされています。

生活上の注意

耳鼻科疾患を含む症状管理は医療機関での対応となります。

予防

標準予防策に加え接触感染予防策の徹底が重要です。入院時の定着スクリーニング、定着患者の個室隔離、使用した機器や院内環境の消毒などを行います。

経過・予後

耳への定着・感染は非侵襲性感染症として予後は一般的に良好とされていますが、血流感染症は予後不良とされます。

経過・予後

耳への定着・感染は一般に良好な予後とされます。血流感染症の場合は予後が不良となる可能性があります。

その他

初期症状

耳への定着は主に耳漏など耳鼻科疾患と関連します。皮膚への定着のみで無症状に留まる場合もあります。血流感染症のケースでは発熱や悪寒、血圧の変動などの全身的な症状がみられることがあります。潜伏期間は不明とされています。

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出典

参考: カンジダ・アウリス感染症 (Candida auris infection) |症状からアプローチするインバウンド感染症への対応 - 感染症クイック・リファレンス|日本感染症学会(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。