病気の解説
ビタミンB1欠乏症
別名:チアミン欠乏症
受診の目安
ビタミンB1欠乏症では、初期には疲労や食欲不振などがみられることがあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、内分泌・代謝内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
ビタミンB1欠乏症とは、ビタミンB1が不足する状態のことです。ビタミンB1は主に食品から取り入れられ、ブドウ糖の代謝に関わる栄養素です。初期には疲労や気分の変化、記憶力の低下といった症状が現れることがあります。欠乏が進むと脚気やウェルニッケ・コルサコフ症候群といった神経や脳の異常が生じることがあります。原因には食事からの摂取不足と、需要量の増加・吸収障害・代謝障害によるものがあり得ます。日本では多くの人が十分な量を摂取していますが、生活習慣や病気などで欠乏になることがあります。
主な症状
初期には疲労や食欲不振などがみられることがあります。人によって症状や程度はさまざまです。重度になると脚気やウェルニッケ・コルサコフ症候群などの深刻な病気を引き起こすことがあります。
原因
ビタミンB1欠乏の原因として、食事からの摂取不足と、需要量の増大・吸収障害・代謝障害が挙げられます。前者を原発性、後者を二次性と呼ぶこともあります。
検査と診断
診断
ビタミンB1欠乏症には特定の検査はなく、問診や症状から診断します。ビタミンB1を補充した際に症状が改善する場合、欠乏症の可能性が高くなります。重症が疑われる場合は、血液検査や肝機能検査、画像検査などを行い他の病気を否定することがあります。
治療
治療
ビタミンB1製剤を投与します。内服薬や点滴薬があり、重い症状では点滴薬が使われることが多いです。ウェルニッケ脳症では治療が遅れるとコルサコフ症候群へ移行することがあるため、早期の治療開始が重要です。
経過と生活
予防
ビタミンB1は主に肉類、魚類、豆類、穀類、種実類などの食品から摂取されます。現代の日本では欠乏の頻度は低下していますが、偏った食生活や糖質の多い食事、運動量が多い人では不足しやすいことがあります。ウェルニッケ・コルサコフ症候群の一部はアルコール依存症と関連があると知られており、飲酒習慣がある場合は減酒を心がけ、依存がある場合は医療機関に相談することが勧められます。
内分泌・代謝内科で扱うほかの病気
出典
参考: Medical Note(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。