病気の解説
ブルセラ症
別名:ブルセラ病、ブルセラ菌、マルタ熱、地中海熱
受診の目安
ブルセラ症では、典型的な症状には、発熱が数週間〜数か月、時に寝汗や頭痛、腰痛、関節痛、時には下痪などがあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、感染症内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
ブルセラ症は、ブルセラ属の細菌に感染することで起こる病気です。症状は、感染してから数日〜数カ月後に現れ、長い期間にわたり発熱や体調不良がくり返すことがあります。後には食欲不振や体重減少、腹痛や関節痛、眠りづらさなどの症状が出ることがあります。感染部位が広がると、脳や髄膜、背骨、長い骨、関節、心臓弁などにも進展することがあります。多くの場合は2〜3週間で回復しますが、感染が続く場合もあり、脳・髄膜・心臓弁へ感染すると重症になる可能性があります。
主な症状
典型的な症状には、発熱が数週間〜数か月、時に寝汗や頭痛、腰痛、関節痛、時には下痪などがあります。初期には軽い体調不良や筋肉痛、首の後ろの痛みなどから始まり、数週間にわたり発熱と解熱を繰り返すこともあります。後期には食欲不振や体重減少、睡眠困難、疲労感、易怒や抑うつなどが現れることもあります。
検査と診断
診断
診断には血液検査や血液・他の組織の培養検査で細菌を同定します。骨髄穿刺や脊髄穿刺で採取した検体を培養することもあります。より早く検出するためにPCR法が用いられることがあります。通常は血液中の抗体を測定することもあります。
治療
治療
治療には、2種類の抗菌薬を同時に投与します。年齢により投薬は異なります。8歳以上では、第一薬はドキシサイクリン、第二薬はストレプトマイシンまたはゲンタマイシンの注射、あるいはリファンピシンやフルオロキノロンの経口投与が選ばれることがあります。8歳未満の小児では、TMP/SMXとリファンピシンを併用して経口投与することがあります。治療後も再発の可能性があるため、治療終了後も1年間は定期的な診察と検査が続けられます。
経過と生活
予防
最も有効な予防策は、十分に加熱されていない肉や未殺菌の乳製品を避けることです。乳製品は高温で短時間加熱して殺菌します。感染の可能性がある動物やその組織を扱う人はゴーグルや手袋の着用などの予防を行います。家畜の予防接種が病気の制御に役立ちます。人を対象としたワクチンはありません。感染のリスクがあった場合には、ドキシサイクリンやリファンピシンなどの抗菌薬を予防的に投与することがあります。
経過・予後
感染の程度により回復の程度は異なります。通常は2〜3週間で回復することもありますが、感染が持続する場合もあります。致死的になることはまれですが、脳・髄膜や心臓弁に感染すると重篤になる可能性があります。
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出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。