病気の解説

子宮内膜症

まず相談する診療科産婦人科
この解説の項目6項目

受診の目安

子宮内膜症では、古典的な症状は、月経周期に伴う痛み、性交時の痛み、そして不妊です。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、産婦人科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。

基本

概要

子宮内膜症は、月経で剥がれ落ちた子宮内膜組織が、体の別の場所に着いてしまい、痛みや不妊の原因になる病気と考えられています。原因は不明ですが、いくつかの仮説が提唱されています。家系内で見られることがあり、妊娠や出産の経験、月経の特徴などの背景が関連する可能性があるとされています。

主な症状

子宮内膜症の3つの古典的な症状は、月経周期に伴う痛み、性交時の痛み、そして不妊です。下腹部や骨盤部の痛みが月経周期と関連せず起こることもあります。痛みは部位によって異なり、月経前や月経中に悪化することが多いです。月経量が多くなることや月経前に出血があることもあります。異常な子宮内膜組織はホルモンの影響を受け、月経時の出血や炎症を起こすことがあります。

検査と診断

診断

診断の際には腹腔鏡検査を行い、必要に応じて組織の検査をすることがあります。場合によっては骨盤内超音波検査やMRI検査を用い、卵巣嚢胞などの評価を行います。内診で痛みや圧痛があることや、卵巣周囲の触診で異常を感じることもあります。腹腔鏡を用いて腹腔内を観察し、必要に応じて組織を確認します。画像検査で確定診断が難しい場合もあります。

治療

治療

治療は、症状、妊娠計画、年齢、病期などによって異なります。痛みに対しては非ステロイド系抗炎症薬が使われることがあります。妊娠を望まない場合にはホルモン避妊薬が用いられ、卵巣の活動を抑えて組織の増殖を抑制します。経口避妊薬は月経時の痛みが悪化する場合に継続して使われることがあります。必要に応じて、組織を除去・破壊する手術や、状況によっては子宮や卵巣を摘出する手術が選択されることもあります。薬だけで病変を根絶できないこともあります。

使われる薬

痛みを抑えるNSAIDが通常用いられます。妊娠を計画していない人にはホルモン避妊薬が使われ、卵巣の活動を抑制します。混合型経口避妊薬やエストロゲン療法を受けられない人にはプロゲスチンが使われることがあります。NSAIDやホルモン避妊薬で十分でない場合には、GnRHアゴニストやGnRHアンタゴニスト、アロマターゼ阻害薬、ダナゾールといった薬剤が検討されることがあります。

産婦人科で扱うほかの病気

出典

参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。