病気の解説

微小変化型ネフローゼ症候群

まず相談する診療科腎臓内科
この解説の項目11項目

受診の目安

微小変化型ネフローゼ症候群では、初期には、食欲不振や全身のだるさ、まぶたや体のむくみ、腹痛、尿の泡立ちなどがみられることがあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、腎臓内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。

基本

概要

微小変化型ネフローゼ症候群は、ネフローゼ症候群の一つで、特に小児で最も一般的な原因とされています。原発性(腎臓から発生するもの)の一種として扱われます。

主な症状

初期には、食欲不振や全身のだるさ、まぶたや体のむくみ、腹痛、尿の泡立ちなどがみられることがあります。体のむくみは夜と日中で場所が移動することがあり、腹水や胸水が生じることもあります。小児では起立性低血圧がみられることもあり、場合によってはショックに至ることがあります。

原因

原発性糸球体疾患として微小変化型腎症が含まれます。二次性の原因には、糖尿病や全身性エリテマトーデス、ウイルス感染、薬剤やアレルギー反応、妊娠高血圧腎症、肥満、腎炎などが挙げられます。NSAIDなど薬剤も原因となることがあります。遺伝性のケースも報告されています。

病態

糸球体の機能障害を伴い、タンパク尿や浮腫、低アルブミン血症などの特徴が現れることがあるとされています。

リスク因子

主に原因として挙げられる病状や薬剤、アレルギー反応などが関連する可能性が示されています。

検査と診断

診断

ネフローゼ症候群の診断は、症状と身体所見、尿検査と血液検査の組み合わせで判断します。尿中のタンパク質の量を推定する方法として、無作為の尿検査と血清クレアチニンの比を用いることがあります。尿中のアルブミン低下や血清脂質の異常、尿中の円柱の存在などが特徴となることがあります。

治療

治療

治療には、原因の治療やACE阻害薬・ARBなどの薬剤、利尿薬、抗凝固薬、スタチン系薬剤の使用が挙げられています。免疫抑制薬としてコルチコステロイドなどが用いられることがあります。食事管理やその他の対策も含まれます。

使われる薬

ACE阻害薬・ARB、利尿薬、抗凝固薬、スタチン系薬剤、コルチコステロイドなどの免疫抑制薬が使われることがあります。薬剤によっては腎機能状態に応じた注意が必要です。

経過と生活

予防

ACE阻害薬やARBは、タンパク尿や腎機能の悪化を予防するために用いられることがあります。特定の病気が原因のケースでは、原因疾患の治療が予防につながる場合があります。

経過・予後

予後は原因や年齢、腎障害の程度によって異なります。治療可能な原因が加療される場合には改善がみられることがあります。HIVが原因の場合は進行が速いことがあります。

腎臓内科で扱うほかの病気

出典

参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。