病気の解説

滴状乾癬

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受診の目安

  • のどの痛みやかぜのあとに、胴や手足に小さな赤い(またはピンクの)ぶつぶつが一度にたくさん出てきたとき
  • ぶつぶつの表面に細かい皮むけがある、かゆみがあるとき
  • いったん治ったあとに、同じような発疹がまた出てきたとき
  • これまでに乾癬と言われていて、普段と違う発疹や症状が出たとき

相談先は皮膚科です(日本皮膚科学会)。小さな発疹が多数出る病気はほかにもいくつかあり、見た目だけで区別するのは難しいとされます(National Psoriasis Foundation)。自分で病名を決めず、診察を受けましょう。

基本

滴状乾癬とは

乾癬(かんせん)は、免疫の働きが過剰になって皮膚の細胞が増えすぎ、赤く盛り上がった発疹ができる慢性の病気です(NIAMS)。滴状乾癬はその病型の一つで、雨のしずくのような小さな発疹が多数出るのが特徴です(日本皮膚科学会)。のどの感染症のあとに出ることが多く(日本皮膚科学会)(NIAMS)、子どもや若い人に多いとされますが、どの年齢でも起こりえます(NIAMS)(National Psoriasis Foundation)。乾癬は人にうつる病気ではありません(日本皮膚科学会)。

主な症状

  • 小さく丸い、赤またはピンク色の発疹が、短い期間にたくさん出ます(NIAMS)(National Psoriasis Foundation)。
  • 発疹の表面には細かい皮むけ(鱗屑)がみられますが、よくある尋常性乾癬に比べると薄いとされます(National Psoriasis Foundation)。
  • 出やすい場所は胴体や腕・脚で、顔・耳・頭皮に出ることもあります(NIAMS)(National Psoriasis Foundation)。
  • 肌の色が濃い人では、赤ではなく茶色や紫っぽく見えることがあります(National Psoriasis Foundation)。
  • かゆみを伴うことがあります(National Psoriasis Foundation)。

原因・なりやすい要因

乾癬そのものは、生まれもった体質(遺伝的な要因)と環境の要因が関わって起こると考えられていますが、すべては解明されていません(NIAMS)。

滴状乾癬では、溶連菌(レンサ球菌)によるのどの感染(扁桃炎など)が、発疹が出るきっかけとしてよく知られています(日本皮膚科学会)(National Psoriasis Foundation)(NIAMS)。ほかにも、かぜなどの上気道の感染、皮膚へのけがや刺激、ストレス、一部の薬が、乾癬の発疹を誘ったり悪化させたりするとされます(日本皮膚科学会)(National Psoriasis Foundation)。

検査と診断

診断

多くは、皮膚科医が発疹の見た目や出ている場所、かゆみの有無、最近の感染症などの経過から判断します(National Psoriasis Foundation)。似た見た目の皮膚の病気(ばら色粃糠疹、癜風など)と区別がつきにくい場合には、皮膚を少し取って調べる検査(皮膚生検)が行われることがあります(National Psoriasis Foundation)。

治療

治療

乾癬を根本から治す方法はまだありませんが、症状を良くする治療は数多くあります(National Psoriasis Foundation)(日本皮膚科学会)。治療は病型や重さによって選ばれます(NIAMS)。

  • 塗り薬:治療の基本で、ステロイドの塗り薬や活性型ビタミンD3の塗り薬などが使われます(日本皮膚科学会)。
  • 光線療法:紫外線を当てる治療です。発疹が広い範囲に出ている場合に選ばれることがあります(日本皮膚科学会)(National Psoriasis Foundation)。
  • 飲み薬・注射薬:重い場合には、全身に作用する飲み薬や生物学的製剤(注射)が使われることがあります(日本皮膚科学会)(NIAMS)。

日常生活の注意・セルフケア

生活上の工夫は、主治医の指示を優先してください。

  • 栄養のバランスがとれた食事と規則正しい生活を心がけます。食べすぎや肥満は乾癬を悪化させるとされます(日本皮膚科学会)。
  • ストレスは発疹を悪化させるため、ため込まない工夫をします(日本皮膚科学会)。
  • 皮膚をこすったり傷つけたりする刺激は、発疹のきっかけになることがあります(日本皮膚科学会)。
  • 日光は乾癬に良い面がありますが、日光で悪化する人もいるため、浴びすぎは避けます(日本皮膚科学会)。
  • 喫煙は乾癬の悪化要因の一つとされます(NIAMS)。

経過と生活

経過

滴状乾癬は、自然に、または治療によって消えることがあります。一方で、再び出てきたり、一部の人ではよくみられるタイプの乾癬(尋常性乾癬)に移行したりすることがあります(National Psoriasis Foundation)。乾癬全体としては、良くなったり悪くなったりをくり返しながら長く続くことが多いとされます(日本皮膚科学会)(NIAMS)。

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出典

日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 乾癬」 / NIAMS「Psoriasis」 / National Psoriasis Foundation「Guttate Psoriasis」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。