病気の解説

無毛症

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受診の目安

  • 生まれたときから髪の毛や体毛がない、またはとても少ないとき
  • 乳児期から髪がまばらで、縮れていたり切れやすかったりするとき
  • 髪の毛のほかに、歯の生え方や形、爪、汗のかき方にも気になる点があるとき

相談先は皮膚科です。お子さんの場合は小児科から紹介を受ける方法もあります。生まれつき毛がない・少ない状態にはいくつもの原因があり、見た目だけでは判断できません。原因によっては遺伝子検査が検討されます(メディカルノート)。

基本

無毛症とは

無毛症は、本来毛が生えるはずの場所に、生まれつき毛がない状態をいいます(メディカルノート)。同じく生まれつき毛が少ない状態は「乏毛症(ぼうもうしょう)」と呼ばれ、近い概念として扱われます(メディカルノート)(難病情報センター)。一度生えた毛が、あとから何らかの原因で抜けてしまう「脱毛症」とは区別されます(メディカルノート)。

主な症状

  • 生まれつき毛がない場合と、生まれたときは毛があっても成長とともに失われていく場合があります(メディカルノート)。
  • 頭髪だけに起こるものと、体中の毛に及ぶものがあります(メディカルノート)。
  • 乏毛症の一つでは、乳児期から頭髪がまばらで、硬く乾いた強い縮れ毛(羊毛のような毛)になり、切れやすく長く伸ばしにくいことがあります。眉毛やまつ毛、体毛も少ないことがあります(MedlinePlus Genetics)(難病情報センター)。
  • 毛の少ない部分に、毛穴に一致した小さなぶつぶつができることがあります(MedlinePlus Genetics)。
  • 病気によっては、歯の形や生え方、爪の形にも異常がみられたり、発達の遅れを伴ったりすることがあります(メディカルノート)。

原因・なりやすい要因

多くは、毛が作られたり育ったりするのに関わる遺伝子の生まれつきの変化が原因です(メディカルノート)(MedlinePlus Genetics)。

  • 毛の発育に関わる遺伝子(HR遺伝子)の異常による無毛症は、両親がともに保因者の場合に子どもに現れる「常染色体劣性遺伝」の形をとるとされます(メディカルノート)。
  • 乏毛症の一部は、LIPHなどの遺伝子の変化で起こるとされ、これも常染色体劣性遺伝です。両親は通常、症状がありません(MedlinePlus Genetics)(難病情報センター)。ただし、仕組みの全体はまだ解明されていません(難病情報センター)。
  • 毛のほか、歯・爪・汗腺など皮膚に由来する組織に異常が出る「外胚葉形成異常症」の一部として起こることもあります(メディカルノート)(MedlinePlus Genetics)。

検査と診断

診断

毛がいつから、どのように失われているか、ほかにどんな症状があるかをもとに原因を考え、必要に応じて遺伝子検査を検討します。遺伝子検査はどこの医療機関でも受けられるものではないため、経過をみながら慎重に判断されます(メディカルノート)。

治療

治療

毛を生やす根本的な治療は、現時点では確立していないとされます(メディカルノート)(難病情報センター)。かつらを使うなど、見た目の悩みを和らげる対症的な方法が中心になります(メディカルノート)。外胚葉形成異常症など、全身に関わる病気が背景にある場合は、その病気への対応も必要になります(メディカルノート)。

日常生活の注意・セルフケア

日常の過ごし方は、医療機関の指示を優先してください。汗をかく働きが弱いタイプの外胚葉形成異常症では、体温がうまく下がらず、暑い時期などに危険なほど体温が上がるおそれがあるとされます(MedlinePlus Genetics)。暑さへの備えについては主治医に相談しましょう。

経過と生活

経過

経過は原因によって大きく異なります(メディカルノート)。乏毛症の一つでは、頭髪の状態が変わらず続く人もいれば、年月とともにさらに毛が失われる人もいます(MedlinePlus Genetics)。生涯にわたって毛の少なさに悩む人が多いとされ(難病情報センター)、診断と治療法の研究が進められています(メディカルノート)。

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出典

メディカルノート「無毛症」 / MedlinePlus Genetics「Autosomal recessive hypotrichosis」 / MedlinePlus Genetics「Hypohidrotic ectodermal dysplasia」 / 難病情報センター「先天性乏毛症」(研究班資料)
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。