病気の解説

猩紅熱

別名:しょうこう熱、しょう紅熱

まず相談する診療科感染症内科
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受診の目安

  • 急な発熱とのどの痛みがあり、そのあと体に細かい赤い発疹が広がってきたとき
  • 舌が赤く、いちごのようなぶつぶつが目立つとき
  • 家族や同じ園・学校で溶連菌の感染が出ていて、似た症状があるとき
  • 治った後しばらくして、むくみや尿の色の変化、関節の痛みなど、いつもと違う症状が出たとき

相談先は子どもなら小児科、大人なら内科です。発熱と発疹が出る病気はウイルス感染などほかにも多く、見た目だけで猩紅熱かどうかは決められません。のどの検査で原因の菌を確かめます(CDC)。まれに重くなることがあるため、症状があれば早めに受診するよう勧められています(福岡市)。

基本

猩紅熱とは

猩紅熱は、A群溶血性レンサ球菌(溶連菌)という細菌による感染症で、のどの炎症に加えて全身に赤い発疹が出る状態をいいます(CDC)(福岡市)。この菌がつくる毒素に対して免疫を持たない人に、こうした全身の症状が出るとされます(鳥取県)。子どもに多く、とくに学童期によくみられます(CDC)。抗菌薬で治療できる病気です(CDC)。

主な症状

菌にふれてから2〜5日ほどで症状が出始めます(CDC)(福岡市)。

  • はじめの症状:突然の発熱、のどの痛み、だるさ。吐くこともあります(福岡市)。
  • 発疹:赤く細かい発疹で、さわると紙やすりのようにザラザラします。胸やおなかなど体の中心から外側へ広がり、手のひらや足の裏には出にくいとされます。わきの下やひじの内側などのしわの部分で赤みが強くなることがあります(CDC)。
  • 顔と舌:顔がほてる一方で口のまわりは白っぽく見えます。舌ははじめ白っぽくおおわれ、その後赤いぶつぶつが目立つ「いちご舌」になります(CDC)。
  • 回復期:発疹は1週間ほど続き、その後に皮膚がむけることがあります(CDC)。

原因・うつり方

原因はA群溶血性レンサ球菌です。せきやくしゃみのしぶき、手などを介した接触でうつります(福岡市)。症状が出始めたころがいちばんうつりやすいとされます(福岡市)。

感染した人と近くで接することが最大の要因で、家庭内や、保育施設・学校など人が集まる場所で広がりやすいとされます(CDC)(福岡市)。子どもの世話をすることが多い大人もかかりやすくなります(CDC)。

検査と診断

診断

のどを綿棒でこすって菌を調べます。短時間で結果がわかる迅速検査のほか、遺伝子を調べる検査や、菌を育てて調べる培養検査があります(CDC)。迅速検査は見逃すこともあるため、子どもでは結果が陰性でも培養検査を追加することがあります(CDC)。

治療

治療

ペニシリン系などの抗菌薬で治療します(福岡市)(CDC)。抗菌薬を使うと症状が早くおさまり、周りへの感染や、中耳炎・のどの膿のたまりといった合併症を防ぐことにつながるとされます(CDC)。症状が軽くなっても、処方された薬は医師の指示どおり最後まで飲むことが大切です。

登園・登校は、抗菌薬を飲み始めて24時間たつと感染力がとても弱くなるため、症状に合わせて可能になるとされています(福岡市)。熱が下がっていることも目安になります(CDC)。最終的には医師の判断に従ってください。

経過と生活

予防

ワクチンはありません(福岡市)。せっけんでのこまめな手洗い、せき・くしゃみのときに口と鼻をおおう、部屋の換気といった基本的な対策が勧められています(福岡市)(CDC)。感染した人との接触を避けることがもっとも大切とされます(福岡市)。

経過

のどの症状は、多くの場合、数日で熱が下がり、1週間ほどで良くなります(福岡市)。合併症はまれですが、治った後に、腎臓に炎症が起こる急性糸球体腎炎や、関節・心臓などに影響するリウマチ熱が起こることがあり、注意が必要です(福岡市)(CDC)(鳥取県)。

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出典

CDC「Scarlet Fever」 / CDC「Clinical Guidance for Scarlet Fever」 / 福岡市保健所「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎・猩紅熱」 / 鳥取県「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。