病気の解説

皮膚蝿蛆症

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受診の目安

  • 熱帯・亜熱帯の地域(中南米、アフリカ、カリブ海の島々など)から帰った後に、虫刺されやおできのようなしこりができ、なかなか治らないとき(CDC)(MSDマニュアル プロフェッショナル版)
  • しこりの中心に小さな穴があって汁が出る、皮膚の下で何かが動く感じや、かゆみ・刺すような痛みがあるとき(MSDマニュアル プロフェッショナル版)

受診先は皮膚科、または渡航外来・感染症内科です。旅行先と時期を伝えてください。見た目は虫刺されや細菌によるおできと似ているため、症状だけで判断することはできません(MSDマニュアル プロフェッショナル版)。

基本

皮膚蝿蛆症とは

ある種のハエの幼虫(うじ虫)が人の皮膚に入り込み、その中で育つ寄生虫感染症です(CDC)(MSDマニュアル プロフェッショナル版)。主に熱帯・亜熱帯の地域でみられ、米国では、見つかる例の多くが流行地への旅行者とされています(CDC)。人から人へはうつりません(CDC)。

主な症状

  • 幼虫が育つにつれて、皮膚にしこりができる(CDC)
  • しこりの中央に小さな穴があり、血の混じった汁が出ることがある。幼虫の先端が見えることもある(MSDマニュアル プロフェッショナル版)
  • かゆみ、皮膚の下で何かがはうような感じ、ときに電気が走るような鋭い痛み(MSDマニュアル プロフェッショナル版)
  • 原因となるハエの種類によって、顔・頭・手足にできやすいもの、服で覆われた部分にできやすいものがある(MSDマニュアル プロフェッショナル版)

皮膚の下の幼虫は、ふつうその場所にとどまりますが、種類によってはより深い組織へ入り込み、重い傷を起こすものもあります(CDC)。

原因・なりやすい要因

原因になるハエの多くは人に直接卵を産みつけず、次のような形で幼虫が皮膚に届きます(CDC)(MSDマニュアル プロフェッショナル版)。

  • 蚊やほかのハエ、ダニなどの体に卵がつけられ、それらが人を刺したときに幼虫が移る
  • 屋外に干した衣類や寝具に卵が産みつけられ、それに触れた皮膚から幼虫が入る(アフリカのハエなど)
  • 傷口やただれ、鼻や耳のまわりに卵が産みつけられる

手当てされていない傷や開いた傷があると、そこに感染しやすくなります(CDC)。屋外で生活している人や衛生状態のよくない環境で暮らす人では、傷へのうじ虫の感染が起こりやすいとされています(MSDマニュアル プロフェッショナル版)。

治療

治療

医療機関で幼虫を取り除くことが治療の中心です(CDC)。方法は状態によって選ばれ、皮膚を小さく切開して取り出す方法や、穴をふさいで幼虫が表面に出てきたところを取り除く方法などがあります(MSDマニュアル プロフェッショナル版)。幼虫を死滅させたり動き出させたりする飲み薬・塗り薬が使われることもあります(MSDマニュアル プロフェッショナル版)。

傷にうじ虫がいる場合は、傷を洗って取り除く処置を行います。治るまでは毎日傷をきれいに保つことが大切です(CDC)(MSDマニュアル プロフェッショナル版)。

日常生活の注意

幼虫が途中で死ぬと取り出しにくくなり、強い炎症を起こすことがあるとされています(MSDマニュアル プロフェッショナル版)。自己流で処置をせず、医療機関の指示に従ってください。処置の後は、医療機関の指示を優先して傷を毎日清潔に保ちます(CDC)。

経過と生活

予防

流行地域へ旅行するときは、次のような対策が勧められています(CDC)。

  • ゆったりした長袖・長ズボンを着る
  • 傷口は覆っておく
  • 虫よけ剤を使う
  • 衣類や装備に虫よけ成分(ペルメトリン)で処理をする

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出典

CDC「About Myiasis」 / MSDマニュアル プロフェッショナル版「皮膚蝿蛆症」
内容の確認日:2026-10-18(次回確認予定 2027-04-18)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。