病気の解説
着床障害
受診の目安
着床障害では、病気がある場合には不正出血や過多月経、貧血などの症状が現れることがありますが、慢性子宮内膜炎などは発熱や下腹部痛を伴わないことが多い。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、産婦人科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
着床障害は、不妊治療の一部として体外受精を行っても、複数回胚を移植しても妊娠に至らない状態を指します。原因として胚の染色体異常や子宮内の環境、母体の免疫異常などが関与すると考えられています。検査には子宮鏡での観察や子宮内膜の組織・菌の検査などが含まれ、治療は原因に応じて子宮内膜の状態を整えるものや免疫のバランスを整えるものなどが選ばれます。慢性子宮内膜炎などが関係している場合もあります。
主な症状
着床障害自体に特有の自覚症状はないとされています。病気がある場合には不正出血や過多月経、貧血などの症状が現れることがありますが、慢性子宮内膜炎などは発熱や下腹部痛を伴わないことが多いとされています。妊娠成立がないまま胚を移植する状況を経て、着床障害の可能性を検討します。
原因
着床障害の原因は一つではなく、胚・子宮内の環境・免疫の3つに大きく分類されると考えられています。
病態
着床障害の背景には、胚の状態・子宮内環境・免疫バランスの3つが関与すると考えられています。
検査と診断
検査
主に次の検査が挙げられます。子宮鏡検査、子宮内膜マイクロバイオーム検査(EMMA/ALICE)、子宮内フローラ検査、子宮内膜受容能検査(ERA/ERPeak)、Th1/Th2比を調べる血液検査などです。これらは保険適用外の先進医療となることがあり、費用は全額自己負担になる場合があります。
診断
原因を特定し最適な胚移植を行うため、さまざまな検査が行われます。子宮鏡検査で異常を直接観察したり、子宮内膜の組織を採取して細菌を調べる検査、子宮内の細菌叢を評価する検査、子宮内膜受容能を調べる検査などが行われることがあります。これらの検査の有効性については研究が進行中です。
治療
治療
治療は検査で特定された原因に応じて個別に検討されます。基本的には原因に対応する治療が選ばれ、保険適用外の治療も存在します。
手術・処置
子宮内腔の形に関わる治療として、子宮鏡下手術でポリープや筋腫を切除したり癒着を剥がしたりします。必要に応じて粘膜下筋腫の部分だけを取り除く核出術が検討されることもあります。
経過と生活
予防
慢性子宮内膜炎が認められた場合には抗菌薬が用いられることがあります。なお、治療に関する具体的な推奨は医師と相談してください。
その他
初期症状
特有の初期症状はなく、検査の過程で着床障害の可能性が検討されます。
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出典
参考: Medical Note(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。