病気の解説

神経性やせ症

別名:思春期やせ症、拒食、拒食症、神経性無食欲症

まず相談する診療科精神科
関係する症状体重が減る
この解説の項目6項目

受診の目安

神経性やせ症では、体重が減っていくことへの強い不安やこだわりがあり、体重が少しでも増えると自分の意思が弱いと感じてしまうことがあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、精神科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。

基本

概要

神経性やせ症は、体重を過度に気にして食事や体重管理を強くこだわる病気です。診断には、BMIの程度や食事へのこだわり方、体重減少の経過などをとらえる情報が用いられます。なお、出典には病気の原因は不明で、遺伝的な素因がある可能性が示されています。治療には、栄養を確保することと、精神科的・家族療法的な支援が含まれます。

主な症状

体重が減っていくことへの強い不安やこだわりがあり、体重が少しでも増えると自分の意思が弱いと感じてしまうことがあります。実際には空腹を感じている人も多く、食べ物のことを強く考える日が多いことがあります。食べ物について研究したりカロリー計算をしたり、食べ物を隠したり捨てたりすることもあります。

検査と診断

診断

診断は医師による精神科的評価と、身長・体重から算出されるBMIの確認を含みます。患者は自分の問題を認識していないことが多く、家族などに連れられて受診することがあります。過去の病気や薬の影響を排除するために、他の原因となる病気のチェックも行われます。BMIが低い状態や肥満への恐怖などの特徴が診断の手がかりとなります。

治療

治療

治療では、十分なカロリーと栄養を確保する取り組み、精神療法、青年には家族療法、定期的な健診が行われます。体重が著しく低下している場合や推奨値を大きく下回る場合などは、体重回復を優先する対応がとられることがあります。入院が必要になることもあり、固形物の摂取が基本ですが液体のサプリメントが用いられることもあります。骨密度の低下がある場合にはカルシウムやビタミンDの補充が検討されることがあります。

経過と生活

経過・予後

治療を受けた人のうち約半数は体重の減少がほとんど元に戻り、ホルモンなどの問題も解消することがあります。4分の1は多少改善し体重も増えますが、再発することもあります。残りの4分の1では再発が多く問題が長く続くことがあります。小児や青年の方が成人より回復しやすいとされます。

神経性やせ症と関係する症状

症状のページでは、同じ症状が出るほかの病気や受診の目安も確認できます。

精神科で扱うほかの病気

国家試験での出題

医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。

出典

参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。