非代償性肝硬変でみられる血液検査所見はどれか。
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出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
非代償性肝硬変では、肝臓の合成能と代謝能が著しく低下し、脾機能亢進も伴うため、骨髄巨核球からの血小板産生は保たれていても脾臓での血小板破壊が亢進し、結果として血小板減少がみられます。また、肝臓での造血因子産生低下も関与することがあります。
選択肢ごとの解説
- 1. 非代償性肝硬変では、肝臓のビリルビン代謝能が低下するため、総ビリルビン値は上昇します。 正しくは:総ビリルビン値上昇
- 2. 正解。非代償性肝硬変では、門脈圧亢進症により脾機能が亢進し、脾臓で血小板が過剰に破壊・貯留されるため、血小板減少を認めます。
- 3. プロトロンビンは肝臓で合成される凝固因子であるため、非代償性肝硬変では肝臓の合成能低下によりプロトロンビン量が減少し、プロトロンビン時間は延長します。 正しくは:プロトロンビン時間延長
- 4. アルブミンは肝臓で合成される主要なタンパク質であるため、非代償性肝硬変では肝臓の合成能低下によりアルブミン値は低下します。 正しくは:アルブミン値低下
国試ポイント
非代償性肝硬変における肝機能障害の具体的な所見(合成能低下、代謝能低下、門脈圧亢進に伴う脾機能亢進など)を理解し、代表的な血液検査所見と結びつけて覚える。
混同注意
肝硬変の病期(代償性か非代償性か)によって見られる所見が異なる点を混同しやすい。特に、肝機能障害が進行すると、アルブミン低下や凝固異常(プロトロンビン時間延長)が顕著になる。
次に同じ論点が出たら
肝硬変の検査所見に関する問題が出た場合、「肝臓のどの機能が障害されているか」を基軸に判断する。合成能(アルブミン、凝固因子)、代謝能(ビリルビン)、解毒能(アンモニア)、門脈圧亢進(血小板減少、側副血行路)の各側面から考える。
覚え方
肝硬変の検査所見に関する問題が出た場合、「肝臓のどの機能が障害されているか」を基軸に判断する。合成能(アルブミン、凝固因子)、代謝能(ビリルビン)、解毒能(アンモニア)、門脈圧亢進(血小板減少、側副血行路)の各側面から考える。
対になる知識
肝硬変の病期(代償性か非代償性か)によって見られる所見が異なる点を混同しやすい。特に、肝機能障害が進行すると、アルブミン低下や凝固異常(プロトロンビン時間延長)が顕著になる。
関連知識
肝硬変の主要合併症(食道静脈瘤、肝性脳症、腹水、肝腎症候群など)とそれぞれの病態生理および検査所見。脾機能亢進によって白血球減少や貧血も起こりうる。